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離乳食での鉄分の摂り方

離乳食で鉄分不足を補おう

生まれてから母乳やミルクのみで育っていた赤ちゃんも、生後5~6ヶ月になると離乳食がはじまり、少しずつ食べものから栄養を摂りはじめます。

ママが与える離乳食が赤ちゃんの体を作るとなると、栄養バランスも気になってきますよね。

 

離乳食がはじまる頃に不足しがちな栄養素として、鉄分が挙げられます。

鉄分は全身に酸素を運ぶ、重要な役割を担っている栄養素。

赤ちゃんが元気に成長するため、離乳食で積極的に補っていきたいものです。

 

しかし離乳食作りがはじめてのママだと「どうやって鉄分を摂れば良いの?」「鉄分が多い食材は?」など、悩みも出てくるでしょう。

そこで今回は、離乳食での鉄分の摂り方にスポットを当ててみました。

これから離乳食をはじめるママは是非参考にして、赤ちゃんを鉄分不足から守ってあげてくださいね。

 

離乳食で鉄分が不足するとどうなる?

赤ちゃんはママのお腹の中で鉄分をもらっており、体内に貯蔵して生まれてきます。

しかし生後6ヶ月を過ぎると徐々に鉄分の蓄えが少なくなるため、この頃から鉄分不足になりやすくなるようです。

 

鉄分が不足する状態が続くと「鉄欠乏性貧血」を引き起こす恐れがあります。

特に母乳は鉄分の含有量が少ないため、母乳育児の赤ちゃんはミルクで育った赤ちゃんよりも鉄分が不足しがち。

 

鉄分が不足した状態が続くと体重が増加しない、身長が伸びないといった体の成長に支障をきたすだけでなく、脳の発達にも影響を及ぼすことがあります。

また疲れやすい、集中力がなくなる、風邪を引きやすいなどの症状も。

そのため生後6ヶ月を過ぎた頃からは、離乳食で積極的に鉄分を摂取することが大切なのです。

 

離乳食期に必要な鉄分量

体や心の成長に欠かせない鉄分ですが、年齢や性別によって必要な量は変わるといわれています。

離乳食期の赤ちゃんに必要な1日の鉄分量を、男女別にまとめました。

 

【男の子】

<生後6~11ヶ月>

推定平均必要量・・・3.5㎎

推奨量・・・5.0㎎

 

<生後12~24ヶ月>

推定平均必要量・・・3.0㎎

推奨量・・・4.5㎎

 

【女の子】

<生後6~11ヶ月>

推定平均必要量・・・3.5㎎

推奨量・・・4.5㎎

 

<生後12~24ヶ月>

推定平均必要量・・・3.0㎎

推奨量・・・4.5㎎

 

※参照:厚生労働省「日本人の食事摂取基準 2020年版」より

 

指標のひとつなので、あまり数字に神経質になる必要はありません。

推奨量を目指すのが理想ですが、まずは推定平均必要量を目標にできると良いかもしれませんね。

 

離乳食での鉄分の摂り方

離乳食での鉄分摂取が大切なのはわかっていても、どのように摂れば良いか悩むママも多いでしょう。

今まで意識したことがなければ、鉄分を多く含んだ食材もわからないもの。

ここでは、離乳食でのおすすめの鉄分の摂り方をご紹介します。

 

【鉄分を多く含む食材を取り入れる】

1番簡単なのが、離乳食に鉄分を多く含む食材を取り入れることです。

鉄分には「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」がありますが、ヘム鉄の方が吸収しやすいことが知られています。

 

●ヘム鉄・・・赤身肉、魚、レバー、貝類など

●非ヘム鉄・・・納豆などの大豆製品、卵、ほうれん草、小松菜、牛乳など

 

<月齢別おすすめ食材>

月齢によって食べられるものが違う離乳食期。

月齢別のおすすめ食材も、参考にしてくださいね。

 

●生後5~6ヶ月(離乳食初期)・・・卵、きな粉、ほうれん草、小松菜

●生後7~8ヶ月(離乳食中期)・・・赤身のまぐろ、かつお、水煮のシーチキン、納豆、のり、高野豆腐 赤み肉

●生後9~11ヶ月(離乳食後期)・・・あさりの水煮などの貝、鶏や豚レバー、牛や豚の赤身肉、ひじき

●生後12~18ヶ月(離乳食完了期)・・・がんもどき、油揚げ、レーズンやプルーン

 

【ビタミンCを一緒に摂る】

バランスよく食べるのが前提ですが、鉄分はビタミンCと一緒に摂ると、吸収率が上がるといわれています。

 

ブロッコリーやパプリカ、キャベツなどの野菜、イチゴやキウイ、オレンジといった果物など、ビタミンCが多く含まれている食材と組み合わせてみましょう。

非ヘム鉄でも効率的に鉄分を吸収できますよ。

 

【離乳食に育児用ミルクを使う】

育児用ミルクには鉄分が豊富に含まれています。

そのため離乳食を作るときに育児用ミルクを活用すれば、鉄分不足を補えるでしょう。

 

ただし、今まで母乳のみでミルクを飲んだことがない赤ちゃんの場合、乳アレルギーの可能性も考えられます。

離乳食と同じく、1さじからはじめてくださいね。

 

【ベビーフードを取り入れる】

貧血といえば、レバーを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

確かにレバーは鉄分が豊富ですが、処理や調理がめんどうだったりママ自身が苦手だったりと、少し扱いづらい食材でもあります。

 

そんな時は、市販のレバー入りのベビーフードを活用するのがおすすめです。

レバー以外でも鉄分の多い食材を使ったり鉄が添加されているベビーフードなら、手軽に補給ができますよ。

 

まとめ

離乳食期に不足しがちな鉄分は、赤ちゃんの健やかな成長に欠かせない栄養素でもあります。

鉄分が多く含まれている食材や育児用ミルクを使ったり、ベビーフードを活用したりして、しっかりと補ってあげましょう。

 

効率的に鉄分を吸収するには、ほかの栄養素もバランスよく摂取するのがポイントです。

普段の離乳食作りに、少しずつ取り入れてみてくださいね。

この記事を書いたライター

中岡ゆり
中岡ゆり

5歳と2歳の男の子を育児中のママライター。ワンオペの毎日は大変ですが、バタバタと賑やかに過ごしています。 現在はパートをしながら、在宅ライターとしても活動中。ちょっとしたことで不安になり、心配していた0歳児育児。 同じように悩むママたちが、今しかない赤ちゃんとの貴重な時間を安心して楽しめるきっかけになるような記事をお届けしたいと思います。

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