卒乳後の赤ちゃんの夜泣き
赤ちゃんの卒乳後、夜泣きが増えるのでは?という心配をするママパパは少なくないでしょう。
実際に母乳やミルクを卒業すると、赤ちゃんの生活リズムや精神状態が変化し、それが夜泣きにつながることがあります。
夜泣きは赤ちゃんだけでなく、育児をするママやパパにとっても大きな負担となります。
寝不足やストレスが溜まり、育児のモチベーションが下がることも少なくありません。
そのため、夜泣きの対策だけでなく、ママとパパが心身ともに健康でいられるための工夫も必要です。
今回は、卒乳後の夜泣きが心配な方へ、卒乳後の夜泣きの考えられる原因や、具体的な対策について紹介します。
卒乳後に夜泣きが増える理由
卒乳後は、今まで夜泣きをしなかった赤ちゃんも、夜泣きをすることがあります。
夜泣きの原因は明らかには分かってはいませんが、卒乳がきっかけで夜泣きが始まった場合の考えられる理由をまとめました。
【卒乳で不安を感じているから】
卒乳は赤ちゃんにとって大きな変化です。
母乳やミルクは単なる栄養源ではなく、赤ちゃんにとって安心感を与えるものであることも多いです。
卒乳後、その安心感が得られなくなることで、不安が強まり夜泣きをするという理由がまず考えられます。
【入眠方法が変化したから】
これまで母乳やミルクを飲みながら眠っていた赤ちゃんは、突然それがなくなると、どのように眠ればよいのかわからなくなることがあります。
その結果、夜中に目を覚ました際に再入眠が難しくなり、泣いてしまうことがあります。
【お腹がすくから】
卒乳後、赤ちゃんの食事量が十分でない場合、夜中にお腹がすいて目が覚めることがあります。
特に卒乳直後は、食事のタイミングや量の調整が難しいと感じるママやパパもいるでしょう。
その結果、赤ちゃんが夜間に空腹を感じてしまい、泣いてしまうということも考えられます。
【睡眠の発達過程だから】
赤ちゃんの睡眠リズムは成長とともに変化します。
卒乳が直接的な原因になっているわけではありませんが、ちょうど卒乳時が睡眠のリズムが変化する時期で、一時的に夜泣きが増えるころだということも考えられます。
卒乳後の夜泣きを和らげる対策は?
卒乳後、夜泣きが増える原因にはいろいろ考えられますが、夜泣きを少しでも和らげる対策はあるのでしょうか。
【入眠儀式を作る】
寝る前の習慣、入眠儀式を作ってあげることが、夜泣きを和らげる一歩となる場合があります。
寝る前に決まったルーティンを行うことで、赤ちゃんが安心できるルーティンを作ることで、スムーズに眠れる習慣を作ってあげましょう。
例えば、
・絵本を読む
・子守歌を歌う
・添い寝をする
など。
いつもと違うことを行うと、興奮してうまく眠れなかったり、起きて夜泣きをしてしまうことがあります。
落ち着いて眠れる習慣を作ってあげましょう。
【スキンシップを増やす】
卒乳後は、授乳でのスキンシップが減った分、スキンシップを多く求める子もいます。
昼間の遊び時間や寝る前のスキンシップを増やすことで、不安を和らげてあげると、夜泣きの軽減につながるかもしれません。
【寝る環境を整える】
ゆっくり眠るためには、寝る環境を整えてあげることも重要です。
例えば、
・遮光カーテンなどを使い、寝る部屋を暗くする
・防音シートなどを使って静かな環境を作る
・適温を保つ(夏は涼しく、冬は暖かく)
といった工夫をしてみましょう。
【食事のタイミングを工夫する】
卒乳後、夜中にお腹がすかないように、夕食をしっかり摂らせることが大切です。
また、寝る前に軽いおやつ(バナナやヨーグルトなど)を与えると、空腹による夜泣きを防ぐことができます。
【自然に眠れるようにサポートする】
赤ちゃんが自分で眠る力をつけることも重要です。
夜中に目が覚めてもすぐに抱き上げず、トントンと優しく背中をさすったり、声をかけたりして安心させる方法を試しましょう。
【昼間の活動を充実させる】
日中にたくさん体を動かすことで、ほどよく疲れ、赤ちゃんは夜ぐっすり眠りやすくなります。
散歩や遊びの時間を増やしたり、外の環境に触れる機会を作ることが効果的です。
夜泣きが続く場合は
卒乳がきっかけで夜泣きをするようになったり、夜泣きが増えたりした場合、ママとパパの負担も増えますよね。
夜泣きが続くと、寝不足になり疲れてしまいます。
ママとパパでお互いに協力して交代で夜泣きに対応したり、時には託児などを頼り休息をしっかり取ったりすることが大切です。
もし卒乳後の夜泣きが長期間続く場合は、小児科医や専門家に相談するのも一つの方法です。
成長発達の過程で問題がないか確認してもらったり、アドバイスをもらったりするといいでしょう。
まとめ
卒乳後の夜泣きは、赤ちゃんが新しい生活に適応する過程の一部だと考えられます。
焦らず、赤ちゃんのペースに合わせて対応していきましょう。
また、親自身のケアも大切です。
ストレスを溜めすぎず、適度にリラックスする時間を持つことで、より良い育児環境を作ることができます。
赤ちゃんと共に、穏やかな夜を迎えられるよう工夫していきましょう。