赤ちゃんの卒乳時にママが悩む「喪失感」
赤ちゃんを持つママ達の大きな悩みのひとつが、授乳についてではないでしょうか。
軌道に乗るまでは「母乳が出ない」「夜間授乳が辛い」など、たくさん悩んで涙するママも多かったでしょう。
はじめは必死だった授乳もしばらくすると慣れ、母乳やミルクを飲むかわいい姿が見られる、かけがえのない大切な時間になります。
授乳時の我が子の姿を見ると、ママになった実感が湧いてきますよね。
しかし、卒乳の時は必ず訪れます。
赤ちゃんの卒乳は成長を喜ぶべきことですが、ほとんどのママが寂しさを感じたり、心にぽっかりと穴が空いたような気分になったり、気持ちが不安定になったりと「喪失感」を覚えるようです。
そこで今回は、赤ちゃんの卒乳時にママが感じる喪失感について調べてみました。
対処法もご紹介しますので、今現在喪失感に悩んでいるママだけでなく、これから卒乳を控えているママもぜひ参考にしてくださいね。
赤ちゃんの卒乳時に喪失感を覚える理由
卒乳時に喪失感を覚えるのには、さまざまな理由があります。
【授乳時のかわいい姿が見られなくなる寂しさ】
授乳中、ママの腕に抱かれた赤ちゃんの、安心しきって幸せそうな顔を見ると、愛おしさがこみ上げますよね。
母乳やミルクを一生懸命飲む様子は、赤ちゃん時代の一時しか見られない貴重な姿です。
卒乳してそのかわいい姿が見られなくなると思うと、寂しくて涙がこぼれてしまうママも。
【赤ちゃんとの繋がりがなくなると感じる】
授乳は、赤ちゃんとの繋がりを最も感じられる時間です。
特に母乳の場合はママにしかあげられないことから、卒乳すると「赤ちゃんとの繋がりがなくなる」「役割が終わる」と感じてしまいます。
【出産後から築いてきたものを失う寂しさ】
母乳でもミルクでも、最初は授乳がうまくできなかったはず。
授乳は出産後からずっと試行錯誤しながら、赤ちゃんと一緒に築いてきたものです。
それが卒乳とともに終わってしまうと思うと、とても寂しいですよね。
【ホルモンバランスの乱れ】
母乳育児中は、母乳を出すためにさまざまなホルモンが働いています。
卒乳するとこれらのバランスが崩れ、涙が出たり不安になったりと、情緒が不安定になることも。
ホルモンバランスの乱れも、喪失感を覚えやすくなる原因になります。
赤ちゃんの卒乳時の喪失感はいつまで?
赤ちゃんの卒乳後は、多くのママが喪失感を覚えるといわれており、珍しいことではありません。
しかし「この悲しいような寂しいような、複雑な気持ちはいつまで続くの?」と、不安になるでしょう。
卒乳時の喪失感がいつまで続くかは、個人差が大きいようです。
一般的には卒乳後から徐々に軽減し、1ヶ月程度で落ち着くようですが、中には数ヶ月から半年、それ以上続くことも。
焦らずに、ママ自身の気持ちを大切にしながら向き合っていきたいですね。
赤ちゃんの卒乳時の喪失感への対処法
卒乳時の喪失感を軽減するには、多くの対処法があります。
【赤ちゃんの成長だと捉える】
まずは卒乳は赤ちゃんの成長であり、寂しいけれど嬉しいことだと、ポジティブに考えましょう。
【スキンシップを増やす】
スキンシップは授乳だけではありません。
たくさん抱っこしたり手を繋いだり、いつも以上に赤ちゃんに触れる機会を増やしてみてください。
【卒乳前に写真や動画を残す】
卒乳前に授乳の様子を写真や動画に残しておくのも、方法のひとつです。
目に見える思い出として残すことで、気持ちの整理がつきやすくなりますよ。
【卒乳したらできる楽しみを考える】
母乳育児の場合、ママが我慢していたこともあるのではないでしょうか。
・授乳しやすさを考えず、好きな服や下着を着る
・お酒を飲む
・母乳のための食事ではなく好きなものを食べる
など、卒乳後の楽しみを見つけるのもおすすめです。
【卒乳のメリットを考える】
・体調を崩した時に躊躇せず薬を飲める
・夜にしっかりと眠ってくれる
・母乳育児の場合→気軽に赤ちゃんを預けられる、生理が再開して次の子どもの予定が立てやすい
・ミルク育児の場合→荷物が減る、ミルク代がなくなる
など卒乳後のメリットを思い浮かべると、気持ちが軽くなるかもしれません。
【人に話す】
パパや先輩ママ、友だちなどに、気持ちを聞いてもらうのも効果的です。
思いっきり話して思いっきり泣くとスッキリした、というママもいましたよ。
【育児の次のステージをイメージする】
卒乳しても育児は終わりません。
育児にはさまざまなステージがあり、授乳を終える頃には、また新たな喜びや楽しみが待っています。
卒乳はママにとって寂しいものですが、どんどん成長する赤ちゃんと一緒に、ママも次のステージを見据えてイメージしてみましょう。
寂しい気持ちが薄れ、ワクワクしてきませんか?
まとめ
赤ちゃんの卒乳時に喪失感を抱くのは、ママにとって当たり前の気持ち。
それだけママが頑張ってきた証拠であり、大切な時間だったのです。
育児はどのステージでも、喜びや楽しみとともに、その時々に成長していく寂しさがつきものではないでしょうか。
喪失感はいずれ薄くなり、懐かしくて愛おしい思い出になります。
卒乳後は、赤ちゃんを終えた我が子との新たな関わり方や楽しみを見つけ「ママ」でいられる時間を引き続き満喫してくださいね。