海外の夜泣き対策は日本と違うの?
夜泣きの度に、授乳や抱っこをして寝かしつけているママは、多いのではないでしょうか。
なかなか泣き止まないと、ママは睡眠不足が続いてつらいうえ、ご近所への騒音も気になりますよね。
赤ちゃんが夜に泣くのは、世界共通の悩みです。
しかし海外では「赤ちゃんが夜泣きをしても放置する」という話を聞いたことがあるママもいるでしょう。
海外では、赤ちゃんの夜泣きへの対応や対策が、日本とは異なります。
今まで当たり前だと思ってしていた夜泣きへの対応は、海外では「やらない方が良い」とされている場合もあるのです。
そこで今回は、海外のママたちの夜泣きへの考え方や対策について、ご紹介します。
なかなか終わらない夜泣きに悩んでいるママは、選択肢のひとつとして、チェックしてみてくださいね。
海外と日本で異なる夜泣きへの考え方
例外はありますが、海外では「夜泣き」という言葉や考え方があまりないようです。
「まだ睡眠リズムの整っていない赤ちゃんが、昼夜関係なく泣くのは当たり前のこと」であり、夜中でもそれは同じ。
海外のママは赤ちゃんが夜中に泣いても、その度に抱っこをしたりあやしたりしません。
赤ちゃんの夜泣きに付き合うのではなく、1人で寝られる環境を作り「早い段階で夜泣きから卒業させる」という考え方なのです。
赤ちゃんの睡眠環境にも、違いがあります。
日本などアジア圏では添い寝が一般的ですが、海外では赤ちゃんのうちから自分の部屋を与えられ「別室で寝るのが当たり前」という国も多いようです。
別室が難しい場合もベッドは別にし、添い寝はしません。
また日本では、赤ちゃんが寝付くまで側にいるのが普通ですが、海外では決まった時間に寝室へ連れて行き、授乳やおむつ替えを済ませたら、ママはおやすみを言って退出します。
「夜は赤ちゃんに手をかけすぎず、自分で寝られるようサポートする」「寝室を別にし、夜はママやパパも休む必要がある」というのを重視してる点が、日本との大きな違いですよね。
海外のママがしている夜泣き対策は?
前述のように、ママやパパと別の場所で寝る海外の赤ちゃんは、早いうちから自力で眠る習慣が身に付きます。
海外のママは赤ちゃんが夜泣きをした場合、どのような対策をしているのでしょうか。
【対策① 泣いてもしばらく放置する】
赤ちゃんが泣いてもすぐに様子を見に行かず、ベビーモニターなどで確認し、まずは見守ります。
目を覚まして泣いてるのではなく寝ぼけている場合、お世話をすると完全に起きてしまうかもしれません。
また泣けばママが来てくれると思えば泣く回数も増え、抱っこしたりあやしたりしなければ、寝られなくなるでしょう。
すぐにママが動かず放置することで、夜中に目が覚めても泣かず、また1人で寝られる力を育てるのです。
【対策② 抱っこはせず声をかけたり触ったりする】
しばらく見守っても泣き止まない、また大泣きしている場合、ベビーベッドの外から声をかけたり触ったりします。
赤ちゃんが少し落ち着いたら、まだ泣いていても再びおやすみを言って部屋を出ます。
ポイントは、抱っこはせず落ち着かせること。
ママの匂いのついたタオルや、お気に入りのぬいぐるみを渡してあげるなど、安心して眠れるようにサポートするのが重要です。
【対策③ 少しずつ様子を見に行くまでの時間を長くする】
赤ちゃんの夜泣きが続いていても、だんだんと様子を見に行くまでの時間を長くします。
泣いている声を聞いているのは心苦しいですが、1人で寝られるようにするには必要な過程です。
しばらく経てば泣いてもママが来ないことを理解し、スッと自分で寝るようになるだけでなく、徐々に泣かなくなるようですよ。
海外の夜泣き対策のメリット
夜泣きをしたら、抱っこやあやすといったことが当たり前の日本のママにとって「見守りながら放置する」という海外の夜泣き対策は、新鮮ですよね。
泣いているのにかわいそう、と感じるママもいるかもしれませんが、海外の夜泣き対策には以下のようなメリットがあるのです。
・赤ちゃんが自分で眠る力が身につく
・ママも熟睡でき、心身ともに健康になる
・余裕を持って子育てに向き合える
海外の夜泣き対策の目標は、赤ちゃんが自分で眠れるようにすること。
ママがいなくても眠れると、ママはその分睡眠や、自分の時間を確保できます。
ママがしっかりと寝て、趣味や好きなことをする時間を過ごして心身ともに健康でいれば、穏やかな気持ちで赤ちゃんとも向き合えますよね。
まとめ
同じ夜泣きでも、日本と海外では考え方や対策が違います。
日本のママにとって「赤ちゃんのうちから自分で寝る力をつける」という海外の考え方は、びっくりするかもしれませんね。
夜泣きの対策に、正解はありません。
泣く度に抱っこしてあやすのも愛情ですが、ママにとって負担が大きいと、つらくなってしまいますよね。
そんな時は方法のひとつとして、海外式の対策を取り入れても良いかもしれません。
たとえ赤ちゃんがいても、ママは自分の睡眠時間や自由時間を大切にして良いのです。
ママの心に余裕ができれば、よりおおらかな気持ちで子育てができますよ。