産休中のボーナスはどうなるの?
産休中は収入は減るのに、出産に備えてなにかと出費がかさんでしまいます。
赤ちゃんが生まれた後や育休中のことも考えると、金銭面が不安になってきますよね。
勤め先からもらえるボーナスを、生活費の一部として家計に織り込んでいる家庭は多いでしょう。
また旅行に行ったりたまにの贅沢なご褒美に使ったりと、毎月の給料以外で入るボーナスは、働く楽しみでもあります。
しかしこのボーナス、産休中の場合はどうなるのでしょうか?
「産休中でももらえるの?」「産休に関する手当金に影響は?」など、さまざまな疑問が浮かんできますよね。
産休中で仕事ができなくても、もらえるのであればもらいたいものです。
そこで今回は、産休中のボーナスに関する疑問について調べてみました。
これから産休に入る予定のママは知っておくと、今後のお金の見通しが立てやすくなりますよ。
産休中でもボーナスは支給される?
産休中でもボーナスをもらう資格はあり、もらえる可能性はあります。
ただし職業や勤務先、就業形態によって違い、一律にもらえるという訳ではありません。
先輩ママたちも、もらえたかもらえなかったかはさまざまなようです。
ボーナスは毎月支払われる賃金ではないため、条件や支給額などは会社が決められます。
業績次第で減額、不支給になる可能性はもちろん、産休に入るタイミングや条件によっては減額になるケースや、もらえないことも。
会社員の場合、ボーナスについては就業規則によって条件などが定められています。
一般的にはボーナスの算定期間に通常通り勤務をしていれば、支給日に産休中でももらえる場合が多いようですが、まずは就業規則の内容をよく確認してみましょう。
なかには算定期間に出勤していても、支給日に休職しているとボーナスの支給対象にならない会社や、昔ながらの中小企業で産休や育休の取得前例がなく、就業規則に産休中のボーナスに関する記載がないことも。
いざボーナスの支給時期になってうやむやにならないよう、事前にきちんと会社側に聞いてみると良いですね。
産休中のボーナスの算定方法
前述のようにボーナスの算定方法や算定期間は勤めている場所によって異なるため、産休中のボーナスについても就業規則での確認が必要です。
ここでは、産休中にボーナスが支給された場合の算定例についてご紹介します。
ボーナス額は、算定期間の勤務状況や評価によって決まるのが一般的です。
たとえば12月の冬のボーナスの算定期間が4月~9月だとして、算定期間終了後の10月から産休に入る場合は、冬のボーナスは満額もらえるのではないでしょうか。
しかしまだ算定期間中である6月に産休に入れば、査定対象の4月~5月分のみとなり、減額になる可能性が高いでしょう。
ボーナス支給日に産休に入っていたとしても、算定期間に通常通り勤務していれば、その分のボーナスはもらえることが多いようです。
産休中のボーナスと手当について
産休中は仕事を休んでいて会社からの給料が出ない代わりに、さまざまな手当があります。
しかしボーナスをもらった場合、それらはどうなるのでしょうか?
【出産手当金への影響】
出産手当金とは、出産のために会社を休んだ際に支給される手当のことであり、加入している健康保険から支給されます。
しかし産休中に会社からの賃金を受け取った場合、出産手当金は受け取れない、または減額されるようです。
ボーナスに関しては決まりが違い、年3回までであれば支給額の計算には含まれず、出産手当金に影響はありません。
ただし、年俸制の場合はボーナスを含めて支給が確定されるため、出産手当金の受給額が減ってしまう可能性も。
【社会保険料は免除】
産休中は健康保険料や厚生年金保険料といった社会保険料は免除されるため、期間中にこれらが差し引かれることはありません。
同様に産休中のボーナスについても、社会保険料の徴収は免除されるようです。
【所得税・住民税・雇用保険料は負担する必要がある】
産休中のボーナスは、所得税や住民税といった税金、雇用保険料が差し引かれて支給されます。
所得税は給与所得があった場合、住民税は前年の所得に基づいて算出される税金です。
そのため産休中でもボーナスが支給され、前年に所得があれば所得税と住民税の対象となります。
会社から給与が支払われると雇用保険を払う必要があるため、産休中のボーナスでも雇用保険料は免除されません。
まとめ
産休に入ると給料が出ない代わりに出産手当金などの手当てはありますが、支給には時間もかかり収入が不安定になりがち。
妊娠・出産はなにかとお金が出ていくので、産休中でもボーナスがもらえれば嬉しいですよね。
算定期間に通常通り仕事をしており条件を満たしていれば、産休中でもボーナスをもらえる可能性はあります。
しかしボーナスに関する条件は勤めている会社の就業規則によって異なり、その内容によっては減額や不支給の場合もあるようです。
就業規則をよく読み、わからないことは必ず確認しておきましょう。
もらえると思っていたのにもらえなくて支払いが厳しくなったり、直前になって慌てたりしないよう、気持ちに余裕のあるうちに調べて、安心して出産に挑みたいですね。