新生児にチャイルドシートを選ぶには
チャイルドシート選びは慎重になりますよね。新生児ならなおさらでしょう。お店に行くとたくさん並んでいてどれを選んだら良いか悩みますよね。しかし、いざというときに新生児を守ってくれる大切なものなので、しっかり検討して買いましょう。今回は、新生児のチャイルドシートの選び方についてご紹介します。
チャイルドシートは安全性で選ぶ
国が「ECE R44/04」と言う認定基準を定めています。この認定基準を満たしているチャイルドシートには、Eマークというマークが表示されています。お店で売られているチャイルドシートには、基準を満たしているためこのEマークが表示されています。しかし、インターネットなどで購入すると基準を満たしていないものもありますので気を付けてください。
【チャイルドシートアセスメント結果も参考に】
「チャイルドシートアセスメント」は、独立行政法人自動車事故対策機構が行っている、チャイルドシートのテストのことです。このテストは、実際にチャイルドシートの取り付けなどの使用のときの評価や衝突事故に対する評価などを行っています。テストの結果はネット上で公開されているので参考にしてください。
チャイルドシートは対象年齢で選ぶ
新生児が使えるチャイルドシートは、対象年齢によって3種類あります。
【①ベビーシート】
新生児(乳児)専用で1歳頃まで使えます。新生児(乳児)専用のベビーシートであれば、生まれたばかりの赤ちゃんを寝かせたまま使うことができ、さらに小さい体に合わせた大きさなので安定感もあります。また、ハンドルが付いており、ベビーキャリーとしてやベビーカーにドッキングして使えるものもあります。しかし、1歳頃までしか使えないためその後は買い替えが必要となりますが、下の子どもが生まれた場合はお下がりとして使うことができますね。
【②ベビーシートとチャイルドシート兼用】
新生児(乳児)と幼児兼用で、4歳頃まで使えます。ベビーシートとチャイルドシートの兼用であれば、長く使うことができ、ママにも人気があります。しかし、ベビーシートに比べると価格は高くなります。このシートは、子どもの体重が10㎏までは後ろ向きで使い、10㎏を過ぎると前向きで使います。
【③ベビーシートとチャイルドシートとジュニアシート兼用】
新生児(乳児)と幼学童児兼用で12歳頃まで使えます。ベビーシートとチャイルドシートとジュニアシートの兼用であれば、買い替えが不要でこれ1台でとても長く愛用できます。このシートも、子どもの体重が10㎏を過ぎると後ろ向きから前向きで使います。ベビーシートとチャイルドシート兼用に比べると選べる製品の種類は少なくなります。
チャイルドシートは機能で選ぶ
新生児のチャイルドシートには、機能が付いていてそれによって使い勝手が異なります。
【回転式か固定式か】
新生児を乗せたり降ろしたりするときに便利なのが、回転式のチャイルドシートです。狭い車内でも回転させるだけで赤ちゃんと向かい合った姿勢で乗り降りができます。小さく首の座らない新生児の乗り降りにはとても重要です。しかし、固定式の方がシートの重さが軽く、サイズも小さく、価格も比較的安価です。
【素材】
チャイルドシートの素材も重要です。大人にとっては大した衝撃ではなくとも、体が未熟な新生児からするととても大きな衝撃となります。衝撃を吸収する機能が高いクッションやシートが使われているものを選びましょう。また、体温の調整が難しい新生児のためにも通気性や遮熱性のある素材が使われているかどうかも確認しましょう。
【洗濯できるか】
肌が弱く敏感な新生児のためにも、チャイルドシートのカバーが洗濯できるものを選びましょう。また、新生児は体温が高くすぐに汗をかくので、そのままにしておくとカビの原因にもなります。こまめに洗って清潔に保ちましょう。
チャイルドシートは取り付け方で選ぶ
車への取り付け方もチャイルドシートによって異なります。ISOFIXで固定するものとシートベルトで固定するものの2種類があります。
【ISOFIXで固定】
ISOFIXは、車に元から付いている金具へチャイルドシートをつなげて固定します。金具でしっかり車に固定されるので安全です。また、取り付け方も簡単なので時と場合によって車を変えるときも楽に取り替えられます。ISOFIXで固定するには、金具が車に付いている必要があります。義務化によって2012年以降の車には付いているはずですが、自家用車に付いているか取扱説明書などで確認しておきましょう。
【シートベルトで固定】
自家用車が古くISOFIXで固定できない場合は、シートベルトで固定できるチャイルドシートを選ぶことになります。シートベルトでの固定は、取り付け方が難しく誤って使用することもあります。安全性の面からも、ISOFIXで固定するものより劣ると言われています。しかし、シートベルトで固定する方が比較的安く、重さも軽いです。
まとめ
チャイルドシートは新生児の命を守るものです。選ぶときは、さまざまなことを総合的に検討して新生児とママ、パパに合ったものを選んでください。