自宅で受けられる訪問型子育て支援とは?

自宅での子育てが「孤育て」に…!

昔は祖父母世代と同居している家族も多く、地域の大人が一体となって子育てをする姿が多くみられました。

 

しかし現代では核家族が増え、両親だけで子育てを頑張っているという家庭も少なくありません。
子育てで悩みを抱えていても気軽に相談できる人がおらず、「子育て」が「孤育て」になってしまっているという方も珍しくありませんよね。

 

行政の子育て支援の取り組みには様々なものがありますが、ママが自分から情報を集めようとしなければ、支援が行き届かないこともあるのが現状です。
中には子育て支援センターなど人が多く集まる場所が苦手という方もいるでしょうし、そもそもどんな支援があるのか知らないというママもいると思います。

 

支援を受けられないと、悩みがあっても誰にも打ち明けることができず、どんどんママが孤立していってしまうこともあるでしょう。 そのようなママを支援するために「訪問型子育て支援」という制度があります。

 

今回は、この「訪問型子育て支援」について詳しくまとめましたのでご覧ください。

 

自宅で受けられる訪問型子育て支援とは

地域や利用するサービスによって細かな内容は違いますが、その名の通りスタッフが自宅を訪問して子育ての支援をしてくれるサービスです。
多くのサービスは、未就学児がいる自宅が対象ですが、妊娠中から利用できる場合もあります。 内容としては以下のようなことを行っています。

 

【子育て相談】
子どものことで悩みを抱えるママは多いですが、中には誰に相談したらいいのか分からないという方もいますよね。

 

子育て支援センターなどママが集まって話をするところには足を運びづらいと感じるママには、自宅にスタッフが訪問して相談に乗ってくれるサービスはとてもありがたいものです。
子どもが自宅で過ごす様子を一緒に見ながら相談にのってもらえるので、普段の子どもの様子も見てもらうことができます。

 

子育てに関することだけでなく、引っ越したばかりで地域のことが分からないという場合も相談しやすいと思います。 病院や商業施設、保育園や幼稚園事情、学校のことなども相談できるのは、心強いです。

 

【家事や買い物の手伝い】
自宅に訪問し、一緒に家事を手伝ってくれたり、買い物の付き添いをしてくれます。
子どもがいると家事も買い物もままならないこともありますよね。 なんとかしたいと思ったら頼ってみましょう。

 

【公園や支援センターへの付き添い】
初めての場所というのは何かと不安がつきもの。
一緒に行ってくれる人がいると心強いです。
子どもとママだけのお出かけに息が詰まっているというママは、誰かとお話しながら外の空気を吸うだけでもリフレッシュにもなります。

 

【子どもを自宅で見てくれる】
なんらかの理由があり子どもを一時保育などではなく自宅で見てもらいたいという場合に対応しているサービスもあります。
ベビーシッターを派遣してくれたり、ファミリーサポートセンターというような名称でスタッフを派遣してくれます。

 

どんなママにおすすめの制度なの?

自宅で受けられる訪問型子育て制度は、主に以下のようなママにおすすめです。

 

・子育てが孤独に感じている
・誰かに子育てを助けてもらいたいけど頼める人がいない
・支援が欲しいけど鬱っぽく家から出られない
・新しい地域にやってきて頼れる人やサービスが分からない
・子どものことを誰かに相談したい
・子育て支援サービスを利用したいけど自分から申し込む勇気がない
・下の子が生まれて上の子に十分な時間をかけてあげられない

 

誰かに話を聞いてもらい情報を提供してもらうことで安心できたり、孤独感を解消できるといったメリットが大きく、自宅に訪問してもらえるため、他のママからのプライバシーもしっかり守られるという利点もあるでしょう。

 

また、訪問型子育て支援を利用することで子どもにもいいことがあります。 両親意外に大人と触れ合える機会を持つことができ、社会性を育む良い機会となるでしょう。

 

訪問型子育て支援を利用するには?

妊娠中や出産後に保健師さんが訪問してくれるので、その時に地域で訪問型子育て支援を断続的に受けられるサービスがあれば、教えて貰いましょう。
保健師さんの訪問以外で支援を受けたい時は自分で自治体に問い合わせをしなければなりませんが、もし子育てに行き詰ったり困ったことがあったら、遠慮なく相談してみるのが良いと思います。
自治体で行っている支援は無料で受けられますが、預かりなど一部サービスには料金が発生することもありますので注意しましょう。

 

【ホームスタートを利用しよう】
自治体以外でもホームスタートという民間サービスがあります。 研修を受けた地域のスタッフがボランティアとして訪問してくれますよ。

 

週に1回、2時間ほどお話を聞いてくれたり育児や家事のお手伝いをしてくれます。

自治体でも訪問型子育て支援に取り組んでいますが、もし自分の希望するサービスがないようでしたら、民間のボランティアサービスも検討してみてください。

リンク先:参照

 

まとめ

ママやパパだけの力で子育てを頑張っていくのは結構大変。
子育てに行き詰った時、誰かに助けてもらいたいと強く思った時、気持ちに寄り添いながら手を貸してくれたり、一緒に悩みを解決していってくれるのが訪問型の子育て支援です。

 

お住まいの地域でも自宅で受けられる子育て支援がないか、探してみてください。きっと手を差し伸べてくれますよ。

この記事を書いたライター

斉藤亜依
斉藤亜依

4歳と2歳のやんちゃ娘を育児中の元保育士。現在は旦那の自営業を支えながらも、保育や子育ての経験を活かせる仕事がしたい!と強く思い、上の子の出産を期にライターの仕事をしています。 ワ―ママ×ワンオペ育児でキツイと感じることもありますが、同じように仕事や育児に奮闘するママに寄り添えるような記事をお届けしたいと思っています。

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