生後1ヶ月の赤ちゃんとおもちゃ
新生児期を卒業した生後1ヶ月の赤ちゃん。
赤ちゃんが生後1ヶ月を迎えた頃から、実家への里帰りから自宅へ戻ってくるママも多いのではないでしょうか。
生後1ヶ月の赤ちゃんは、新生児期に比べて起きている時間も少し増えるため、赤ちゃんと初めて2人きりでどんなふうに過ごせばいいのか悩んでしまうこともあると思います。
そこで、おもちゃを用いて赤ちゃんとのコミュニケーションをとってみましょう。
今回は、生後1ヶ月の赤ちゃんへのおもちゃ選びのポイントと、おすすめのおもちゃをご紹介します。
【生後1ヶ月】おもちゃ選びのポイント
まずは、生後1ヶ月の赤ちゃんに与えるおもちゃの選び方からご紹介します。
【ポイント①おもちゃの色や動きを意識して選ぶ】
生後1ヶ月の赤ちゃんは、新生児期に比べて視力が発達してきてはいるものの、まだまだはっきりと物を見ることができません。
距離としては30~40cmくらいのものを見ることができるため、ママがおもちゃを手に持って遊ぶ場合は、赤ちゃんとの距離を意識してみましょう。
色に関しては、白・黒・グレー・赤に加えて、青や緑、黄色といった原色も識別できるようになってきます。
赤ちゃんの目を引く色使いのおもちゃを選ぶことで、興味を示してくれますよ。
また、今まではぼんやりと1点を見つめていた赤ちゃんも、徐々に物の動きを目で追う「追視」ができるようになってきます。
「追視」がスムーズにできるようになるのは生後2ヶ月頃からですが、生後1ヶ月の赤ちゃんも個人差はありますが左右での追視ができる子もいます。
赤ちゃんの目の発達を促すためにも、動きのあるおもちゃを選ぶと良いでしょう。
【ポイント②音で楽しめるものを選ぶ】
視力が発達してきたとはいえ、生後1ヶ月の赤ちゃんは大人に比べるとまだまだ目で見る力が弱いです。
目で見て遊ぶおもちゃに加えて、音で楽しめるものを選んであげると赤ちゃんの反応を見ることができますよ。
赤ちゃんにとって心地よい音や音楽は、必ずしも大人にとっても「心地よい音」と感じるものではありません。
例えば、ビニール袋をこすり合わせたカサカサとした音や、ドライヤーのボーンという音など。
大人にとっては単なる雑音でも、赤ちゃんにとっては心地よい音と感じていることもあります。
なぜならこれらの音は、赤ちゃんがママのお腹の中にいた時に聞いていた音と似ているからです。そのため、赤ちゃんにとっては安心できる音なんですね。
このように、音で楽しめるおもちゃを選ぶと、より赤ちゃんを喜ばせることができるでしょう。
【生後1ヶ月】おすすめのおもちゃ
具体的にどんなおもちゃが良いのか、おすすめのおもちゃをご紹介しましょう。
【おすすめのおもちゃ①ラトル】
「ガラガラ」とも呼ばれるラトルは、赤ちゃんのおもちゃの定番でもありますよね。
ラトルには様々な種類がありますが、生後1ヶ月頃の赤ちゃんにおすすめなのが「リストラトル」と呼ばれる手足につけることができるものです。
あまり動きのなかった新生児期とは異なり、生後1ヶ月半ばから後半になると、赤ちゃんは手足をバタバタとさせるようになってきます。
赤ちゃんの手足にラトルを取り付けると、手足の動きに合わせて優しい音色が鳴ります。
もちろん、赤ちゃん自身は自分の意思で手足を動かして音を鳴らせるわけではありませんが、偶然聞こえるラトルの音に興味を持ってくれるかもしれませんよ。
【おすすめのおもちゃ②ベッドメリー】
新生児期からおすすめのベッドメリーは、生後1ヶ月の赤ちゃんにもおすすめです。
どちらかと言えばまだ音を楽しむ要素の方が強いかもしれませんが、ベッドや布団で寝転んでいる赤ちゃんの真上にメリーを取り付けてあげれば、メリーの動きを見ることもできます。
ゆっくりと回転するメリーの動きを目で追うことで、追視のトレーニングにもなりますよ。
メリーを見せている間、ママは家事をしたり息抜きをするのももちろん良いですが、回っているモチーフを指さして「これはくまさんだね」「うさぎさんだよ、かわいいね」などと声をかけてみてください。
まだ反応は見られないかもしれませんが、赤ちゃんはママの声がする方をしっかりと見てくれるでしょう。
【おすすめのおもちゃ➂ビニール音のする布製のおもちゃ】
先述したように、赤ちゃんはビニール袋をこすり合わせた「ガサガサ」といった音が大好きです。
この特性を生かし、赤ちゃんの布製のおもちゃの中には、布と布の間にビニールが挟んであるものが多くあります。
ママが握るとガサガサと赤ちゃんの好きな音が鳴るので、きっと興味を持ってくれるでしょう。
おもちゃを用いて赤ちゃんと遊ぶのはもちろん、赤ちゃんがなかなか泣き止まないときのお役立ちアイテムとして1つ持っていると便利ですよ。
まとめ
生後1ヶ月の赤ちゃんは、まだ寝ていることが多いように見えますが、急スピードで心身ともに成長しています。
「面白い」「楽しい」という感情に基づいた「社会的微笑」をするのはまだ少し先ですが、ママが優しく声を掛けながら遊んでもらうことで、赤ちゃんは落ち着いたり、心地よさを感じています。
この時期に赤ちゃんに声を掛けたり、見つめてあげることで今後の情緒面の発達を大きく促すことになるでしょう。
ぜひ、お気に入りのおもちゃを見つけて、赤ちゃんに積極的に声をかけてあげて下さいね。