授乳・離乳食
生後10ヶ月の赤ちゃんは、1日3回の離乳食に慣れ、大人の生活サイクルと同じようになってきます。離乳食後の授乳は1日1000mlくらいですが、1日3回の離乳食の量と合わせて加減し、栄養過多にならないように注意します。
お腹がいっぱいになると、残ったものや食器で食べ遊びをするようになるのもこの時期です。エプロンはもちろん、床にもシートを敷くなどして予防しましょう。
離乳食の内容は、おかゆだと90g、やわらかいご飯であれば80gが目安です。野菜や果物は30~40g、タンパク質として魚15g・肉15g・豆腐45g・卵1/2個・乳製品80gの中から2品ほどを加え、鉄分不足に注意して栄養バランスをとってあげましょう。
生後10ヶ月は、離乳食を歯茎でつぶして食べられるようになっているので、食材の食感がわかるように調理します。食材を一口大に切り、やわらかく煮て薄めの味付けをし、1人で食べられるようにしてあげることも必要です。
手指の発達にともなって、細かい動きが可能になってきます。また、左右同時に使えるようになるので、スプーンやフォークを使おうとしたり、手づかみで食べたりします。自分で食べる練習をする大切な過程なので、楽しく食事が出来るよう、袖付きのエプロンを着せるなどして衣服の汚れを防ぐようにしましょう。
また、ひとりでコップ飲みができるようになる時期です。コップを倒して中身をこぼすことも多くなります。赤ちゃんの練習のためとママも我慢して、温かい気持ちで見守るようにしましょう。
服装
生後10ヶ月は、つかまり立ちやつたい歩き、ママを後追いするなど、運動や情緒の発達が著しい時期です。外出の機会も増えてくるので、服装は、動きやすくお着替えさせやすいセパレートタイプが良いでしょう。
季節によっては、汗をかきやすい・風邪をひきやすいなどありますので、気温の変化に対応しやすいよう、脱ぎ着がしやすいカーディガンやパーカーなどの羽織り物を活用するようにします。
この頃の服のサイズは、70~80が目安です。あまり大きすぎる服を選ぶと、袖丈やパンツの裾が長すぎて、動きにくくなってしまいます。なるべく赤ちゃんのサイズに合った服装を選ぶようにしましょう。また、靴の練習やつたい歩きのサポートをする役割の「プレシューズ」をお部屋の中で履かせるママも増えています。
睡眠時間
生後10ヶ月の平均睡眠時間は、お昼寝も合わせて12~14時間で、大人の生活リズムと同じように昼間起きて夜間にぐっすり寝てくれることが多くなります。
夜泣きや寝ぐずりは1歳前後におさまることが多いですが、もし続くようなら、昼間はなるべく外出などをして、赤ちゃんの気分転換や運動をさせます。お昼寝も早めに切り上げ、昼夜の区別をしっかりと付けましょう。生活リズムが整うと、自然と夜間にまとまって寝てくれるようになります。