生後10ヶ月のママが抱える授乳の悩み
生後10ヶ月になると、つたい歩きをはじめたり1人で立ったりと、筋肉がついて少し引き締まった印象になる子もいます。
離乳食も3回になって手づかみ食べをするようになり、ママは準備や片づけで頭がいっぱいではないでしょうか。
後追いやママの真似っこなど、心の成長も著しい時期ですよね。
また、保育園入園が間近になった赤ちゃんもいるでしょう。
3回食や保育園など、生活に変化があると授乳についても悩むことが増えます。
生後10ヶ月のママは、授乳についてどのような悩みを抱えているのでしょうか。
悩み1.保育園入園までに卒乳すべき?
生後10ヶ月にもなると保育園へ入園する子や、入園準備をはじめるママが増えますよね。
赤ちゃんが保育園へ通うことが決まったら、入園までに卒乳しておくべきなのでしょうか。
【対策】
一般的に、生後10ヶ月頃の赤ちゃんが保育園へ通う場合、入園までに卒乳を完了しておく必要はありません。
卒乳の時期は個人差があり、赤ちゃんとママによって違うもの。
ママの都合で入園までに卒乳を目指すことはあっても、保育園側から卒乳をお願いされることはないでしょう。
また保育園に通いだした赤ちゃんにとって、授乳はママとの大切なコミュニケーションであり、心のよりどころになる場合もあります。
そのため、入園後も家にいる時だけ授乳を続けているママも多いですよ。
しかし職場復帰したママは忙しく、授乳を続けることで体への負担が多くなることもあります。
生後10ヶ月を過ぎていれば、以下の理由から入園までに計画的に卒乳をするママもいるようです。
・仕事中おっぱいが張るのがつらい
・次の日に備えて夜はしっかり寝たい
・朝や帰宅後の忙しい時に、授乳に時間を割きたくない
・体力的につらい
授乳は意外と体力と時間を使います。
職場復帰後の忙しい毎日に備え、入園までに卒乳をするのも選択のひとつでしょう。
またママの睡眠時間を確保するために、夜間のみ授乳をやめる方法もあります。
どちらにせよ、入園までに無理に卒乳しなくても大丈夫ですよ。
赤ちゃんとママにとって、ベストなタイミングでの卒乳を目指してくださいね。
悩み2.3回食がはじまったら授乳は不要?
生後10ヶ月といえば離乳食も後期になり、1日3回の離乳食が安定してきた赤ちゃんもいるでしょう。
食べることが大好きで毎食しっかり食べる赤ちゃんの場合、離乳食後はもう授乳しなくて良いのでしょうか?
【対策】
生後10ヶ月を過ぎれば、1日に必要なエネルギーの60%〜70%を、離乳食から摂取できるといわれています。
残りは、まだ母乳やミルクから栄養や水分を摂る時期です。
しかし生後10ヶ月にもなると離乳食が大好きな子は、自然と母乳やミルクを欲しがらなくなることも。
・3食たくさん食べている
・順調に体重が増えている
・お茶や水などでしっかり水分補給ができる
上記がクリアできていれば、離乳食後は無理に飲ませなくても良いでしょう。
ただし生後10ヶ月での卒乳は、一般的には早めといえます。
離乳食後以外で、できれば2回程度の授乳は続けましょう。
もし母乳やミルク自体を嫌がるのであれば、エネルギーや栄養、水分が不足しないように十分注意が必要です。
・栄養を補う目的でおやつをあげる
・離乳食にミルクやフォローアップミルクを使う
・一般的な量よりも離乳食の量や回数を増やす
などの工夫をしながらこまめに体重をチェックし、不安があれば医師に相談すると良いですよ。
悩み3.母乳が大好きで離乳食が進まない
生後10ヶ月になると、早い子は卒乳や夜間断乳を意識する時期。
この時期になってもおっぱいばかり欲しがって、何をしても離乳食が進まないと、ママにとっては大きな悩みとなるようです。
【対策】
生後10ヶ月は、まだ母乳やミルクからの栄養が大切な時期。
赤ちゃんがママのおっぱいが大好きで離乳食が進まなくても、あまり焦らないでくださいね。
生後10ヶ月の場合は必要なエネルギーの60%〜70%を離乳食から、といっても個人差もあり、なかなかうまくいかないものです。
離乳食の量が少なくても体重が増えていて、うんちやおしっこがきちんと出ていれば問題ありません。
・先に母乳をあげる
・食べなくても用意して離乳食タイムを楽しく
・1口でもおっぱい以外のものを食べたらOK
・無理やり食べさせない
・離乳食をあげる回数を増やす
など、今は食事は楽しいものだと教えてあげる時期だと割り切り、周りと比べて落ち込まないようにしましょう。
もちろん、ママが望むのなら断乳を試すのも方法のひとつですが、それで必ず離乳食を食べるようになるとは限りません。
入園など環境が変わり、母乳の回数や量が自然に減れば、急に変わる場合もありますよ。
まとめ
生後10ヶ月の赤ちゃんは、成長や発達の個人差が大きく、他の子と比べてママは焦ったり落ち込んだりしがちです。
保育園入園が近づくと、余計に周りとの差に敏感になってしまいますよね。
少しずつでも赤ちゃんなりに成長していれば、大丈夫ですよ。
できないことや苦手なことばかりに目が行きがちですが、できるところをたくさん褒めてあげましょう。
成長が早い子もゆっくりな子も、それぞれ赤ちゃんの個性です。
大らかな気持ちで見守り、小さな成長も見逃さないようにしたいですね。