はいはいをしない赤ちゃんもいる?
「はいはい」と言えば、赤ちゃんの移動手段として真っ先に思い浮かぶママが多いのではないでしょうか。
赤ちゃんのはいはいをし始める時期は個人差がありますが、一般的に生後8ヶ月頃からはいはいをする赤ちゃんが多いようです。
しかし、赤ちゃんの中には、はいはいをせずに、そのまま伝い歩きからひとり歩きへと発達する子もいます。
今回は、そんな「はいはいをしない赤ちゃん」について詳しくまとめました。
赤ちゃんがはいはいをしないのは異常?
【はいはいをしなくても大丈夫】
赤ちゃんがはいはいをしないと、ママは心配になってしまいますよね。
「はいはいをしないと転びやすくなる」「運動神経が悪くなる」などといった話を聞いたことのあるママもいるかもしれません。
しかし、赤ちゃんがはいはいをしなくても過度な心配は必要ありません。
赤ちゃんがはいはいをすると、手足の筋肉や背筋が鍛えられるというメリットはありますが、普段から自分の意思で体を動かせるようなら問題のないケースがほとんどです。
【「高ばい」や「シャフリングベビー」とは?】
はいはいをしない赤ちゃんは、はいはい以外の方法で移動をすることもあります。
「高ばい」とは、赤ちゃんの手のひらと足の裏を床に着けて移動する動きのこと。
はいはいをせず、高ばいをした後、つかまり立ちや伝い歩きに移行する子もいます。
また、座ったまま移動する「シャフリングベビー」と呼ばれる赤ちゃんもいます。
移動手段は「尻ばい」とも呼ばるこの動きのみで、はいはいをせずにつかまり立ちや伝い歩きをすることも。
高ばい、シャフリング共に、赤ちゃんの発達においては全く問題のない動作です。
一般的にイメージする「はいはい」ではない動きに少しびっくりしてしまうママもいるかもしれませんが、正常なことなので心配はいりませんよ。
赤ちゃんがはいはいをしない原因
赤ちゃんがはいはいをしない原因は、主に環境面でのものが多いです。
以下で主な原因と考えられるものをご紹介します。
【はいはいできるスペースがない】
赤ちゃんの過ごす部屋に、はいはいのできる十分なスペースがないと、赤ちゃんがはいはいをする機会が失われてしまい、はいはいをしなくなってしまうことがあります。
赤ちゃんの日中過ごす部屋自体が狭かったり、家具によって自由に動き回れるスペースがなかったりすると、はいはいしにくくなってしまうからです。
このような部屋で過ごすと、はいはいをするよりも、つかまり立ちをする機会が増えるため、そのまま伝い歩きに移行してしまう子が多いようです。
【赤ちゃんに対して過保護になっている】
ついつい赤ちゃんに対して過保護になってしまっているのも、赤ちゃんがはいはいをしない原因のひとつです。
・赤ちゃんが少し先のおもちゃを欲しそうに見ていたら、先回りして取ってあげる
・ママがその場から離れた際、赤ちゃんが泣いてしまったらすぐに抱き上げる
など、優しくしてあげているつもりでも、あまりにも過保護に手を出しすぎると、赤ちゃんがはいはいをする必要性を感じなくなってしまうこともあります。
赤ちゃんのはいはいを促す方法
赤ちゃんがはいはいをしなくても大きな問題はありませんが、それでも心配なママは多いはず。
以下で、赤ちゃんのはいはいを促す方法をご紹介します。
【部屋の環境を見直してみる】
赤ちゃんにとってつかまり立ちしやすい家具が少なければ、移動手段にはいはいをするようになるでしょう。
家具を壁に寄せたり、別の部屋に置いたりして、赤ちゃんが日中過ごす部屋に、はいはいしやすいスペースを作ってあげるといいと思います。
【おもちゃを使ってトレーニング】
赤ちゃんのお気に入りのおもちゃを、届きそうで届かないところに置きます。
赤ちゃんはおもちゃを取ろうとして必死に手を伸ばし、やがてはいはいにつながることがあります。
あまりにも遠くに置くと赤ちゃんのやる気を削いでしまうかもしれないので、あくまで「届きそうで届かない」というのがポイントです。
【ママも一緒にはいはいをする】
ママの真似が大好きな赤ちゃん。
ママがはいはいのお手本を見せてあげましょう。
ママが楽しそうにはいはいをしている姿を見たら、赤ちゃんも真似してやってみたくなるかもしれませんね。
【支援センターなどを活用する】
家の広さには限りがあるし、なかなか思うようにはいはいの練習ができない…というママは、支援センターや児童館などを活用するのもおすすめです。
広いスペースで思う存分はいはいの練習ができるうえに、他の子がはいはいをしている姿を見ることで、赤ちゃんも刺激を受けてはいはいをし始めるかもしれませんよ。
まとめ
同じくらいの赤ちゃんがはいはいをしているのに、なかなかはいはいをしないわが子を見るとママとしては心配になってしまいますよね。
しかし、赤ちゃんの成長は個人差があります。心配な時は9~10ヶ月健診や予防接種、風邪などの診察で受診した際に小児科で聞いてみましょう。
赤ちゃんを育てていると、つい、よその赤ちゃんとわが子の成長を比べてしまいがちですが、わが子の成長も「個性」ととらえて、おおらかな気持ちで見守るようにしましょうね。