厄年に出産するのは心配?
出産が厄年(やくどし)と重なって、心配したり悩んだりしているママはいませんか?出産は人生の大イベントなので、厄年の出産について何か耳にすると気になりますよね。
心配でもありますが、実は、厄年に出産すると厄落としになるともいわれています。ただの言い伝えや縁起だからと気にしないママや、そもそも厄年について詳しく知らないというママもいるかもしれませんね。
そこで、厄年とは何かから厄年と出産にまつわる様々な縁起や儀式、どこで厄払いできるかまでご紹介します。
「厄年」とは?
厄年とは、災厄が起きやすいといわれる年齢のことで、数え年でみます。数え年の数え方は、誕生日を迎える前の満年齢には+2歳、誕生日後は+1歳を加えた年齢になります。
厄年は迷信で根拠がないと言われることもあります。しかし厄年にあたる年齢は、精神的や肉体的、社会的にも大きな変化が起きやすい年齢なので、健康にも気を付けないといけない時期です。そのため、昔の人は行動や健康に注意を促すために「厄年」としたのかもしれません。
【前厄・本厄・後厄とは?】
厄年は本厄のことを指しますが、本厄の前後1年も注意が必要です。本厄の前の年を前厄、後の年を後厄といいます。前厄は、来る本厄に向けて心と体を整えるための1年と考えられています。後厄は、本厄後の心と体のリハビリ期間と思ってください。前厄も後厄も、本来の調子ではない時期とされ、大事に慎重に過ごすことが良いとされています。
この災厄が多いといわれる3年のサイクルは、男性の人生には3回しか訪れないのですが、女性には4回も訪れるのです。
【女の厄年】
女性の厄年(本厄)は以下のようになります。
・前厄18歳・32歳・36歳・60歳
・本厄19歳・33歳・37歳・61歳
・後厄20歳・34歳・38歳・62歳
女性は、32歳~34歳、36歳~38歳と立て続けに災厄に見舞われやすいことになります。特に、33歳の厄年は特別に「大厄」といい、厄年の中でも最も気を付けなければいけない年齢です。
晩婚化や高齢出産化の影響もあり、出産の時期と厄年が重なることも増えています。
厄年の出産は縁起が良い?
厄年に災厄を呼び込まないために、避けた方が良いとされることがあります。家の新築・引っ越し・結婚・転職・新規事業の立ち上げなど、何か新しいことを始めるのに厄年は向かないとされています。
しかし、厄年での出産は逆に「縁起が良い」ともいわれています。厄年のママが出産するとママの厄も一緒に流され「厄落とし」や「厄払い」になるといわれているのです。
【厄年に出産した女の子には厄がうつる?】
一部の地域では、生まれた女の赤ちゃんに、親の厄がうつるという説もあります。このような地域の場合は「捨て子の儀式」をすることもあります。
捨て子の儀式は、もちろん女の赤ちゃんを捨てるのではなく、捨てるふりをして厄を捨て去るという儀式です。赤ちゃんを捨てた後に知り合いに拾ってもらい、親元に連れてきてもらうなど、儀式の方法は地域によって様々あるようです。
一般的には厄年に出産すると、生まれてくる赤ちゃんが男の子でも女の子でも、厄落としになるといわれることが多いです。
お腹の赤ちゃんのためにも、あまり厄のことを心配せずに、前向きに過ごせると良いかもしれませんね。
出産前に厄払いをする?
厄年の出産が心配で厄払いや厄除けをしたい時はどうすれば良いでしょうか。
厄払いは、日本全国の神社やお寺で受け付けてくれます。ご利益があると有名な神社やお寺を近くで探したり、近所や親せきなどの年配の方に教えていただいたりすると良いでしょう。出産後もお宮参りや七五三があるため、これからお世話になることも多くなる、お住まいの氏神様に伺うのも良いかもしれません。
お参りに加えてご祈祷もお願いすると、社殿などに上がって神様仏様に近いところでお参りすることができます。ご祈祷いただくと、厳かで尊い気分になり、妊娠中不安になりがちな心も休まるのではないでしょうか。
出産で自分の厄が落ちるのも良いことですが、妊娠したママにとっては、安産になるかどうかも気になるところですね。そんなママは、厄払いと共に安産祈願をしてみてはいかがでしょうか。安産祈願も神社やお寺でしてもらえますよ。
厄払いや安産祈願は、神社やお寺によっては、前もって予約が必要なこともあります。祈願をお願いしに行くときは、事前にHPや電話で確認しておきましょう。
まとめ
厄年とは何かから厄年で出産するのは縁起が良いか悪いか、どこで厄払いできるかまでご紹介しました。
厄年で出産することは縁起が良いという考え方もあります。
心配のし過ぎはお腹の赤ちゃんにも良くないかもしれません。厄年の出産はあまり心配せずに、ゆったりした気持ちでプレママ生活を送れると良いですね。お腹の中の赤ちゃんが女の子だということが気になったり、やっぱり心配という場合は、厄払いや安産祈願を検討するのもおすすめです。家族ともよく相談してみてくださいね。