生後1ヶ月のママが抱える授乳の悩み

生後1ヶ月のママが抱える授乳の悩み

産後退院し、慣れない育児に手探りで頑張っていたママ。

生後1ヶ月を迎えると、多くの赤ちゃんは生まれた病院で1ヶ月健診を受けます。

健診で医師や助産師に、赤ちゃんの健康状態や体重の増え方を確認してもらい、安心したママもいるでしょう。

反対に、新たな課題が出てきたママもいますよね。

 

赤ちゃんのお世話の中でも、多くのママを悩ませるのが授乳

そこで今回は、生後1ヶ月のママによくある授乳についての悩みとその対策をご紹介します。

 

悩み1.授乳の途中で寝てしまう

お腹が空いて泣いていたはずなのに、授乳をするとウトウトと眠そうになり、途中で寝てしまう赤ちゃん。

生後1ヶ月の赤ちゃんにとって、母乳やミルクを飲むのはとても体力を使い、疲れること。

そのためお腹がいっぱいになる前に、疲れて寝てしまうのはよくあることのようです。

ママに抱っこされて、温もりや心臓の音を感じて安心すると、余計に眠くなってしまうのかもしれません。

 

そのまま寝てしまうと、またすぐにお腹が空いて起きてしまうため、ママとしてはしっかりと飲んでから寝て欲しいですが、気持ち良く寝ている赤ちゃんを見ると、そのまま寝かせて良いのか、起こして続きを飲ませた方が良いのか悩んでしまうでしょう。

 

【対策】

生後1ヶ月の赤ちゃんが授乳中に寝てしまった場合、1回は起こしてみると良いでしょう。

赤ちゃんの様子を見ながら、以下の方法を試してみてください。

 

・足の裏を指でこすったり、足の指をぎゅっと優しく押す

・乳首を赤ちゃんの口から外す

・ゲップをさせる

・授乳姿勢を変える(反対のおっぱいを吸わせる)

・おむつを替える

 

それでも起きない時は、無理をせずゲップをさせてから寝かせましょう。

また、赤ちゃんの状態によっても判断が変わります。

 

■起こさなくて良い場合…

・体重が順調に増えている

・前回の授乳から3時間以内

 

■起こして飲ませた方が良い場合…

・体重があまり増えていない

・前回の授乳から3時間以上経っている

 

授乳の途中で寝かせる場合、特に母乳はどのくらい飲んだかが分かりづらいため、授乳間隔の空けすぎに気をつけてくださいね。

赤ちゃんが成長するにつれて体力がついてくれば、授乳の度に寝てしまうこともなくなるでしょう。

 

悩み2.母乳・ミルクを吐く

生後1ヶ月の赤ちゃんが吐き戻しが多いのには、いくつかの理由があります。

 

・胃のつくり(入り口の筋肉が未熟)

・ゲップができていない

・母乳やミルクの飲みすぎ

 

赤ちゃんの胃は、飲んだ母乳やミルクが食道の方に逆流しやすく、吐きやすい形になっています。

まだ母乳やミルクを飲むのに慣れていないと、空気も一緒に飲み込みやすく、ゲップが上手に出せなければ余計に吐きやすくなるようです。

 

特に生後1ヶ月の赤ちゃんは、まだ「お腹がいっぱい」という感覚がありませんから、与えるだけ飲んでしまい、飲みすぎた分を吐き戻してしまうのです。

 

【対策】

生後1ヶ月の赤ちゃんが授乳の際に吐き戻してしまっても、あまり心配はいりません。

体重が順調に増えており、吐いた後も機嫌良くしていれば、問題ないことが多いでしょう。

 

・授乳の途中でゲップをさせる

・縦抱きで授乳する

・飲みすぎているようなら、量を調整してみる

・授乳後は頭を高めor右を下にして寝かせる

 

など、吐き戻しを防止する工夫もあります。

月齢が上がり成長すれば、自然と吐く回数も少なくなるようです。

しかしあまりに毎回大量に吐き戻したり、いつもと変わった様子があったりすれば、医師に相談してみると良いかもしれません。

 

悩み3.授乳に時間がかかる

生後1ヶ月の赤ちゃんの授乳にかかる時間の目安は、10分~20分程度です。

授乳時間が長いのには、以下のような原因が考えられます。

 

・吸う力が弱く、お腹がいっぱいにならない

・乳首のくわえ方が適切でなく、うまく飲めていない

・母乳の出が悪く、満足に飲めていない

・ママにくっついて安心したい

 

生後1ヶ月だとまだおっぱいを飲むのが上手ではなく、時間がかかってしまう赤ちゃんもいるでしょう。

個人差があるため、目安の時間より長かったり短かったりしても問題はありませんが、長すぎるとママの負担になりますよね。

 

【対策】

吸う力が弱く時間がかかっている場合、生後3~4ヶ月頃になって体力がつき、授乳にも慣れると時間も短くなってきます。

この頃にはママの母乳量も増え、以前より短い時間でたくさん飲めるようになることも。

 

母乳が出にくくなる夕方以降や、なかなか授乳が終わらない場合は、母乳を切り上げてミルクをあげるのも1つの方法でしょう。

くわえ方が気になる時は、赤ちゃんの抱き方や乳首の含ませ方を確認してみると良いですよ。

母乳外来でチェックしてもらうと、ママも安心できるかもしれませんね。

 

まとめ

1ヶ月健診を終えた後も、はじまったばかりの育児にとまどい、不安や悩みを抱えるママも多いでしょう。

中でも授乳の悩みは、ママにとって大きなもの。

生後1ヶ月の赤ちゃん特有の授乳の悩みは、赤ちゃんの成長とともに解消する場合もあります。

あまり気負わず気楽に構えるのが、しばらく続く授乳生活を、ストレスなく乗り切るコツかもしれませんよ。

この記事を書いたライター

中岡ゆり
中岡ゆり

5歳と2歳の男の子を育児中のママライター。ワンオペの毎日は大変ですが、バタバタと賑やかに過ごしています。 現在はパートをしながら、在宅ライターとしても活動中。ちょっとしたことで不安になり、心配していた0歳児育児。 同じように悩むママたちが、今しかない赤ちゃんとの貴重な時間を安心して楽しめるきっかけになるような記事をお届けしたいと思います。

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