母乳育児の授乳の悩み
そろそろ授乳することに慣れてくる時期ではありますが、まだ赤ちゃんがおっぱいを吸うのに時間がかかったり、母乳量が定まらなかったりすることで、おっぱいが張って痛いと感じるママもいることでしょう。
おっぱいが張って痛い場合は、まずは赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらい、それでも改善しなければ冷却シートなどで冷やすと少し楽になるでしょう。手で少し絞ったり、もしくは搾乳器で搾乳したりする方法も試してみると良いでしょう。
一方で、母乳が出ていないと感じているママもいると思います。本来、赤ちゃんの成長と共に飲む量が増えて乳管も開いてくると、自然と母乳量も増えていきます。 けれども、ママの不安が続いたり、赤ちゃんが良く泣くことが心配だったり、体重が増えているかどうか気がかりなときは、小児科外来や母乳外来などを受診し相談してみましょう。
睡眠不足
産後1ヶ月間は「産褥(さんじょく)期」と呼ばれ、出産で疲れ、傷ついた体をゆっくり癒す大事な時期です。出産によってママの体に受けているダメージは非常に大きく、元の体の状態に戻るのに6~8週間かかると言われています。
産後1ヶ月を過ぎると里帰りを終えて自宅に帰るという方も多いですが、まだまだ体は本調子ではありません。 特にこの時期は、授乳間隔も短いため、昼夜を問わず赤ちゃんのお世話に追われます。睡眠不足に悩まされる時期でもあるので、あまり1人で頑張ろうとせず家族に頼りながら、ママは体を休める時間を作るようにしましょう。
個人差はありますが、生後3ヶ月くらいになれば赤ちゃんの授乳リズムが安定してくるため、今よりはまとまって眠れるようになるでしょう。
マタニティブルー・産後うつ
産後はホルモンの急激な変化に伴いマタニティーブルーになることがあります。急に涙が出る、気分が落ち込む、イライラするなどの症状が表れることがあります。 産後1ヶ月を過ぎても症状が変わらず、長く続くときは産後うつの心配もありますので、無理して頑張らずに産院などに相談に行きましょう。
周囲の家族も、ママが赤ちゃんを迎えて心配や不安を感じることについて、通常の気持ちの変化だととらえ、大きな問題だと考えないこともあります。不安感が続くときは当たり前のことだと思い込まずに、周囲に相談し小児科や産婦人科を受診するようにしましょう。