生後3ヶ月の赤ちゃんの身近に起こる事故
赤ちゃんも生後3ヶ月になると、首が据わってうつ伏せで遊べるようになります。
手につかんだものを、口に運んで舐めてしまうことも。
赤ちゃんの成長は喜ばしいのですが、事故に繋がらないようより気を付けて過ごしたい時期です。
今回は、生後3ヶ月の赤ちゃんに起こりやすい事故について、紹介します。
生後3ヶ月の赤ちゃんの窒息事故
赤ちゃんの事故の中でも特に気を付けたいのが窒息事故です。
【うつ伏せ寝による窒息】
うつ伏せの体勢は、赤ちゃんの視野がぐっと広がり、興味を引き出すきっかけにもなるので、機嫌が良い時には積極的にうつ伏せ遊びを楽しみたいものです。
その一方で、うつ伏せによる窒息事故の危険性も潜んでいます。
長時間、赤ちゃんをうつ伏せの状態にしていると疲れてしまうので、短時間で切り上げるようにしましょう。
また、布団の上などで傾斜が付いている場所だと、赤ちゃんが身をよじった時に転がって、一人でうつ伏せになってしまうこともあります。
赤ちゃんが起きている間は目を離さず見守りたいですね。
赤ちゃんの中にはうつ伏せの体勢が好きだったり、寝つきが良くなるという子もいるようですが、そのまま眠らせてしまうと乳幼児突然死症候群(SIDS)を発症したり、布団に顔が埋まって窒息する危険性があります。
眠る時の布団は固いものを使用し、必ず仰向けで寝かしつけましょう。
また、赤ちゃんの顔にかからないよう、枕の周りには、幼児用の中綿の枕やタオル、ぬいぐるみは置かないようにしましょう。
【誤飲による窒息】
赤ちゃんは手につかんだものを、口に運んでしまいます。
トイレットペーパーの芯を通るくらいの大きさのものは誤飲の危険性があるため、赤ちゃんの手の届く場所には置かないようにしましょう。
おもちゃは口に入れても大丈夫な、月齢に合ったものを与えるようにしてください。
月齢に合っていないおもちゃには細かい部品を使っていたり、正しい使い方をしないと壊れやすいものもあります。
部品や壊れた欠片を、誤って口にしてしまう危険をなくしましょう。
生後3ヶ月の赤ちゃんの転落事故
寝返りで活発に動き回る赤ちゃんは、転倒事故にも注意が必要です。
【ベビーベッドからの転落】
ベビーベットの柵は、たとえ短時間、赤ちゃんが眠っている時でも、必ず上げるようにしてください。
身をよじった時に転落してしまう危険性があるためです。
日中は床にマットを敷くなど、ベッド以外で過ごすのもいいですね。
【抱っこ紐やおんぶ紐からの転落】
抱っこ紐のベルトはきちんと調節しないと、ママがしゃがみこんだ時に上の方から滑り落ち、転落してしまう可能性があります。
また、首が据わっていればおんぶ紐も使用できるようになり、ママが家事をする時などに大活躍します。
ただし、慣れないうちはおんぶ紐を一人で装着するのは意外と難しいです。
手が抱っこ紐の中に挟まったり、赤ちゃんが無理な体勢のままおんぶされる形にならないよう、気を付けなければなりません。
まずは、パパなどに手伝ってもらっておんぶ紐をつける練習をしましょう。
こちらもベルトは適切に調節し、赤ちゃんの転落には十分気を付けてください。
生後3ヶ月の赤ちゃんのケガの事故
生後3ヶ月頃の赤ちゃんは、ケガもしやすくなってきます。
【頭をぶつける】
うつぶせ寝で遊んでいた赤ちゃんが、床に頭をぶつけてしまうことがあります。
他にも、寝返りをしようとして身をよじり、家具やおもちゃにも頭をぶつけてしまうことも。
危険な場所にはコーナークッションやガードを設置しておくと安心ですね。
赤ちゃんが床で過ごすときは、カーペットやプレイマットなどを敷いた場所で過ごすようにすると、床の衝撃や冷気からも赤ちゃんを守れます。
安全に過ごせるスペースを作ってあげましょう。
【ヤケド】
ケトルやポットの配線を引っ張り、赤ちゃんが火傷をするという事故が発生し始める時期。
気を付けているつもりでも、家電の配線までは見落としてしまうことも。
これから赤ちゃんは、寝返りをするようになり、行動範囲が広がります。
お湯を扱う家電は必ずキッチンで使用するようにし、配線の見直しをしましょう。
生後3ヶ月の赤ちゃんの水の事故
赤ちゃんの事故には、水に関するものも発生しています。
【浮き輪を使用した事故】
生後3ヶ月頃からお風呂で使える赤ちゃんの浮き輪ですが、目を離した隙に赤ちゃんが落ちてしまう、首が苦しくなる…という事故が発生しています。
大変危険ですので、浮き輪の使用は避けましょう。
【浴槽での事故】
入浴の時にうっかり赤ちゃんが湯船に落ちてしまう事故。
首が据わり抱っこが楽になる時期ですが、抱っこしたままママが滑ったりすることがないよう、気を付けて入浴したいですね。
湯船の温度が熱すぎると、赤ちゃんはのぼせたり、脱水を起こす原因になります。
シャワーの温度も熱すぎると赤ちゃんが火傷をする原因となるため、大人が少しぬるいと感じるくらいの温度(38度~39度)くらいに設定しましょう。
まとめ
寝返りがまだできない赤ちゃんですが、成長とともに動きがどんどん活発になっていきます。
少し目を離した隙に事故が発生…というのが、生後3ヶ月の時期には気を付けたいことです。
赤ちゃんが起きている時は目を離さないよう、また、眠っている時も安全に留意して過ごしていきましょう。