新生児にミトンは必要?不要?
新生児の赤ちゃんの小さな手にはめたミトンは、ほのぼのしていて、とても可愛いものですね。
けれども赤ちゃんのミトンは、おしゃれのためのものではありません。赤ちゃんが自分を傷つけてしまうのを防ぐためのものです。
新生児の赤ちゃんにとって、ミトンはどんな役割があり、はめるメリットとデメリットにはどんなことがあるのか。小さな手から外れないようにピッタリのサイズにするにはどうすれば良いかなどご紹介します。
ミトンとは?どんな時に使う?
ミトンは、新生児期の赤ちゃんが自分で体や顔を引っかいて傷をつけてしまわないように、また、湿疹などのために塗った薬を手に付けて口や目に入れたりしないようにするためにはめます。
また、手や爪自体を保護する役割もあるのです。
新生児期は、原始反射があり把握反射などをするため、手に触れるものを無意識につかもうとします。
新生児の赤ちゃんは、自分自身の顔や体の存在の認識がまだないため、自分の顔や体でも手に触れるとつかもうとします。
赤ちゃんの爪は切ってもすぐに伸びるため、顔や体をつかもうとして爪でひっかきキズを作ってしまうのです。初めての赤ちゃんで爪を切るのが苦手というママには頼れるアイテムですね。
乳児湿疹や肌の乾燥でかゆいと感じた時は、寝ている時でも、赤ちゃんは傷ついてしまうことを考えずに本能的にかきむしるため、顔から流血してしまうこともあります。
このような場合は、ミトンを赤ちゃんの手にはめると良いでしょう。顔や体にひっかき傷を作るのを防ぎ、赤ちゃんの爪が折れたり、手が傷つくことも防ぐことができます。
ミトンをはめない利点は?不要な時は?
ミトンは、1日中ずっとはめていても新生児にとって問題ないのでしょうか。
新生児期の赤ちゃんは良く動きますが、まだ大脳が発達していないため自分の意思で体を動かすことができません。生まれ持った原始的なことを司る脳幹という部分で、新生児は動いているのです。
原始反射など動きを繰り返しながら、手指の発達、大脳の発達と感覚や手足などの体との連携の発達をし、成長していきます。
ミトンをはめると、手指をしゃぶったり、動かしたり、見つめたり、触ったりすることができないため、これらの成長を妨げるのではないかと言う説もあります。
加えて、新生児は手足の温度で体温調節するため、ミトンをすると体温調節しづらいと言われることもあります。
新生児期の脳と感覚の連携の発達や成長、体温調節などをなるべく妨げないようにするためには、ずっとはめっぱなしではなく、ママが必要だと感じる時だけミトンを使うのがおすすめです。
寝ている間やママの目が届かない時はミトンをし、目が届く時はなるべくミトンを外して手指を自由に動かせるようにしていたという先輩ママも多いようです。
新生児が自分の体や顔に引っかき傷を作らないような場合や、肌荒れや湿疹などで赤ちゃんの手が届くところに薬を塗ることなどがなければ、ミトンをはめなくても大丈夫です。
ミトンはどんな素材が良い?サイズは?
ミトンを選ぶ時、新生児の敏感な肌にどんな素材が良いでしょうか。新生児の小さな手に合うようなサイズの選び方も気になりますね。
ミトンは、新生児の肌にやさしい綿などの素材が人気で、生地はガーゼやタオル地、ベロアなどがあります。
夏は蒸れにくい通気性が良い生地で、汗の吸収が良い素材を選ぶと良いです。冬は指先が冷えないように保温・保湿性のある素材で少し厚めの生地がおすすめです。 手や爪が触れる内側の縫製も、引っかかるところがないかよく見て選ぶようにしましょう。
新生児はミトンをしたまま手を口に入れたり、舐めたりすることが多いため、汚れたらすぐ替えられるように洗い替えを用意しておくことも大切。
可愛い凝ったデザインのミトンは魅力的ですが、洗濯して汚れが落ちやすいかなど衛生面も考えて選びましょう。
ミトンのサイズは、小さすぎると手指が自由に動かしにくく成長を妨げそうですし、大きすぎるとすぐに外れてしまって役に立たないことになります。
丁度良い大きさで外れることもなく、手の成長の邪魔にもならないサイズを選ぶには、新生児の手に合ったサイズを知っておくと便利です。
新生児の手のサイズは、中指から手首までの長さと手のひら周りや手首周りを測ります。
それぞれに少し余裕分をプラスしたサイズで、ミトンを選ぶようにしましょう。手首にゴムが入っている物や伸縮性のある生地のミトンだと、外れにくくておすすめです。
まとめ
新生児にとってのミトンの役割、はめて良い事と良くない事、素材や外れにくいサイズの選び方までご紹介しました。
新生児は手足で体温調節したり、手指を自由に動かすことが成長に大切なため、なるべくミトンをしない方が良いかもしれません。傷を防ぐために伸びやすい爪をこまめに切ってあげることが大切です。それでも赤ちゃんが自ら傷つけてしまう時は、ママがミトンをして守ってあげるようにします。
生地やサイズ、洗い替えの用意などに注意してミトンを選び、必要な時だけミトンを使い、不要な時はミトンを使わないようにするなど、上手に使い分けてくださいね。