新生児なのに泣かないのは大丈夫?
赤ちゃんは泣くのが当たり前、と思っている方がほとんどではないでしょうか。
新生児の赤ちゃんがあまり泣いていなかったら、かえって心配になるかもしれません。
新生児なのに泣かない場合、どのような原因があるのでしょうか。
また、病気という可能性もあるのか気になりますよね。
そこで今回は、新生児なのに泣かない場合について、原因と注意点などについて解説していきます。
新生児なのに泣かないのはなぜ?
新生児なのに泣かない場合、どのような原因が考えられるのでしょうか。
【泣く理由がないため】
赤ちゃんが泣くのには理由があります。
主な理由としては、
・お腹がすいた
・眠たい
・おむつが気持ち悪い
などがあります。
赤ちゃんは泣くことで不快を周囲に知らせ、お世話をしてもらうことで生きています。
赤ちゃんが不快を感じる前に気づいてその原因を取り除いている場合、泣く理由が無くなります。
ママがこまめにお世話をしてくれている場合、泣く前に気づいてくれるので泣かないのかもしれませんね。
【本格的に「泣く」時期がまだのため】
赤ちゃんが本格的に泣くピークは生後1〜2ヶ月頃と言われています。
新生児の頃はまだ本格的な「泣き」が始まっておらずほとんどの時間を寝て過ごしているため、泣いていることに気づけていないのかもしれません。
【病気や病み上がりのため】
泣くためにはとても多くの体力を消耗します。
体調が悪かったり体力が少なかったりすると、元気がなくて泣きたいのに泣けないという状態も考えられます。
元気なら泣くことで不快を知らせてくれますが、泣く体力が無いのかもしれません。
泣かない状態が続く場合はしんどそうにしていたりぐったりしたりしていないか、様子を確認するようにしましょう。
新生児で泣かない場合に考えられる病気
新生児なのに泣かない場合、どのような病気が考えられるのでしょうか。
【中耳炎や聴覚障害】
聴覚に障害を持っていたり中耳炎になっていたりして、周りの音が聞こえないため反応しない場合もあるようです。
先天的な病気や障害の場合は、生まれてすぐの検査で見つけられる場合もあります。
急性中耳炎の場合はその検査で見つけられない場合もあるため、赤ちゃんが耳を気にするような仕草がないか様子を見るようにしましょう。
【新生児黄疸】
生後2〜3日の頃に黄疸が出て肌が黄色くなることがあります。
病院で治療をしてから退院することが多いですが、中には退院後に再発するケースもあります。
黄疸が出ると泣かずに寝てばかり過ごすことが多くなるため、皮膚や白目の色が黄色になっていないか注意するようにしましょう。
【発達障害や自閉症の疑いがある?】
泣かないから心配と考えるほとんどの方は、もしかしたら発達障害や自閉症なのではと疑うのではないでしょうか。
発達障害や自閉症は脳に何らかの障害がある状態ですが、新生児の頃に判断するのは難しいと言われています。
泣かない、笑わない、目を合わせない、などの特徴があると言われていますが、新生児が泣かないというだけでは判断することはできません。
泣かないからといって決めつけず、他に気になる点があれば検診の際に相談するようにしましょう。
新生児なのに泣かない場合の注意点
泣かない赤ちゃんの場合、このような点を注意するようにしましょう。
【泣かないからといって放置しすぎない】
泣かないからといって、何もして欲しくないわけではありません。
赤ちゃんはママやパパとのふれあいが大好きです。
新生児の場合は寝ている時間が長いですが、授乳後やおむつを変えた後などは抱っこしたり触れ合ったりする時間を作ると良いでしょう。
【時間を決めて授乳する】
赤ちゃんは泣いて空腹を知らせてくれますが、泣かない場合はいつ空腹なのか判断が難しいですよね。
新生児のうちは3時間おきに授乳するのが基本なので、それ以上空いても泣かない場合は、時間を決めて授乳するようにしましょう。
もしかしたら泣く以外に、口を開けながら首を動かそうとしているなど別の動作で教えてくれているかもしれません。
【心配しすぎない】
赤ちゃんは泣くのが当たり前と考えている場合、あまり泣かないと心配になる方がほとんどではないでしょうか。
あまりに泣かないので「サイレント・ベビー」かも、と思う方もいるかもしれません。
サイレント・ベビーというのは、泣いている赤ちゃんの要求をママやパパが無視し続けていくうちに泣かなくなる赤ちゃんになる、というものです。
泣かなくても元気にしていたり、様子が変わったりしないのであれば心配しすぎないようにしましょう。
まとめ
新生児は泣くイメージのある方がほとんどではないでしょうか。
それなのに、泣かない状態が続くと不安になりますよね。
新生児で泣かない原因はいくつか考えられますが、元気にしていたり様子が変わったりしないのであれば心配ないでしょう。
ただし、元気がなさそうに感じたり他に気になる症状がみられる場合は、生後1ヶ月の検診などで相談してみるのも良いでしょう。
また、泣かないからといって放置しすぎず、赤ちゃんの状態を確認するようにしましょう。