睡眠環境
今までママのお腹の中の羊水に浮かんで、守られて育ってきた赤ちゃんは、産まれて初めて外界に接し、全く違う環境で育っていきます。
1日の3分の2を寝て過ごす新生児にとって、ママのお腹の中と同じように、大切に守ってくれる状態にしておきたいのが、寝るときの環境です。
できるだけ静かで、清潔で、心地よく過ごせる場所になるように環境を整え、赤ちゃんが泣いたり異変があったりしたときに、すぐ駆けつけられるように、ママや家族の目の届くところに赤ちゃんを寝かせてあげましょう。
【窒息事故】
赤ちゃんが寝る顔の近くに、ぬいぐるみやおもちゃを置いたりしていると、それが顔にかぶさり、窒息事故になる危険性があります。
また添い寝をするときは、親が寝ている間に気付かずに、赤ちゃんに覆いかぶさっていることもあり危険です。赤ちゃんは、ベビーベッドか赤ちゃん用のお布団を、大人用と別に用意して寝かせましょう。
外出
赤ちゃんは1ヶ月健診が終わるまでは、不要不急の外出を避けることをおすすめします。
新生児は体温調節機能が弱く、細菌やウイルスへの抵抗力も弱いので、感染症にかかるリスクがあるからです。
もし、1ヶ月健診の前に外出しなければならない用事ができたときは、できる限り代理の人に行ってもらうようにします。
どうしても代わりが立てられないときは、赤ちゃんへの負担を減らすことを第一に考え、自家用車やタクシーを利用して、なるべく外にいる時間が少なくなるように注意しましょう。
自家用車を利用するときはベビーシートが必要です。あらかじめ準備をしておきましょう。タクシーを使う場合は、事前に「新生児が乗車する」ことを伝えると良いでしょう。
体調管理
新生児が発熱しているかどうかは、平熱より1度以上高いかどうかで判断します。新生児の平熱は36.7~37.5度くらいの子が多いです。
しかし、赤ちゃんによって様々ですから、体調が悪く発熱しているかどうかを見極めるため、普段から赤ちゃんの体温を測り平熱を知っておくと安心です。
平熱より1度以上高くなっている場合、もしくは熱は37.6度以上の時は発熱している可能性があります。しかし着せすぎや暑い中の抱っこ、ベビーカーで歩いた後などは、体温が高くなりやすいため、一枚脱がせてみる、涼しい部屋に移動するなどし、再度熱を測ってみましょう。
それでも熱が高ければ、日中は近くの小児科へ、夜間であれば小児を受け入れてくれる病院へ行きましょう。夜間の場合、受診前に「新生児(生後1ヶ月未満)で発熱している」ことを電話で伝えておくとスムーズです。
発熱の他に、
・なんとなく機嫌が悪い
・母乳やミルクの飲みが悪い
・顔色が悪い
・嘔吐する
・息苦しそう
・発疹や水ぶくれがある
など異常を見つけた場合は、1ヶ月健診を待たずに、必ずただちに近くの小児科を受診しましょう。
赤ちゃんの具合が悪くなってから、慌てて探すという事態にならないように、新生児を受け入れてくれる小児科を近くで見つけておきましょう。