新生児の抱っこで抱き癖が心配なときは

新生児の抱っこで抱き癖が心配なときは

新生児の「抱き癖」ってどんなもの?

「抱っこばかりしていると抱き癖がつく」と聞いたことはありませんか。しかし、新生児は抱っこするとすぐに泣き止むことが多いので、つい抱っこしたくなりますよね。
今回は抱き癖についてご紹介します。

 

【抱き癖とは?】
抱き癖とは、普段からよく抱っこしていることで、抱っこの癖が付き、泣いたりぐずったりしたときに抱っこをしないと、泣き止んだりぐずったりが止まらなくなることを指します。

 

【抱き癖はいつからいつまで?】
抱き癖は、生後1ヶ月頃から始まると言われます。視覚機能が発達する生後3ヶ月になると、ママやパパを認識できるようになるので、さらに顕著になる傾向があります。

一般に1歳頃になると抱き癖がなくなることが多いと言われます。興味の幅が広がり、1人で遊ぶことも増えるため、自然とママに抱っこを求めなくなるのです。個人差はありますが、成長と共に自然となくなることが多いので気にしすぎないようにしましょう。

 

新生児の抱き癖は良くないこと?

生まれて間もない新生児は抱っこしたくなりますよね。本当に抱っこし過ぎることは良くないことなのでしょうか。

 

【抱き癖の考え方は古い?】
抱き癖が付くのは良くないことだという考えは、昔からありました。自立心を持たせるためには抱っこは良くないという考え方です。また、ずっと抱っこをしているとママの負担になるとも考えられていました。こうした考え方が世間に広まり、抱き癖が付くのは良くないことだと言われることが多くなったようです。

 

【抱っこは必要!】
現在では頻繁に抱っこをすることは悪いことではなく、むしろ新生児にとって良いことだという意見が増えています。

新生児にとって、ママやパパに抱っこをしてもらいスキンシップをすることで、安心感を得ることができます。

 

また、新生児は寝ているときよりも、抱っこをしてもらっているときの方が体の重心をしっかりと支えてもらうことができます。このように、安定感のある姿勢が新生児にとって心地が良いということも、新生児が抱っこを好む理由であり、抱っこには新生児の不安感をやわらげる利点もあります。

 

抱っこのメリット

では、赤ちゃんを抱っこすることで得られるメリットとはどのようなことがあるでしょうか。以下を見ていきましょう。

 

【①自立心が芽生える】

ママが新生児を抱っこすることで、オキシトシンというホルモンが分泌されます。このホルモンの分泌によって、信頼感や安心感を感じることができます。ママやパパからのこうした愛情を感じることが自信となり自立心が芽生えると考えられています。

 

【②気持ちが落ち着く】
泣くことは、新生児にとってママとの大事なコミュニケーション手段です。それをそのままにしておくと、無視されていると思い孤独感を感じてしまうという意見もあります。

 

また、安心感や信頼感を感じることができないことは、赤ちゃんに良くない影響を与えることも。抱っこして愛情を与え、安心感を与えてあげてください。

 

【③成長を促す】
抱っこはママと新生児の大切なスキンシップです。スキンシップによって、成長ホルモンの分泌が促進され、脳の発達が高まると言われています。

 

抱っこできないときの対応法

抱っこに大切な役割があるからと言って、一日中抱っこしておくわけにもいかないですよね。抱っこできないときの対応法をご紹介します。

 

【声を掛ける】
泣き出したときにすぐに抱っこができない状態のときもありますよね。そんなときは声を掛けてあげて、用事が終わった後に様子を見に行きましょう。

 

やむを得ずそのまま泣かせておく時間もあると思いますが、心配しすぎないようにしましょう。新生児が不安にならないように、「もうすぐ行くから待っててね」と声を掛けてあげましょう。ママの声が聞こえるだけで、新生児の不安感を軽減させることができます。

 

【パパに頼む】
毎回ママが抱っこをする必要はありません。パパや家族、周囲の人に頼んでみましょう。ママが抱っこに負担感を感じるようになってしまっては、ママにとっても新生児にとっても良くありません。

 

さらに、パパや他の人から抱っこをしてもらうことで、新生児も他の人とスキンシップを取ることができます。これにより、新生児は多くの人からの愛情を感じることができます。

 

泣き止まないときの抱っこ以外の対応法

毎回抱っこをしなくても、新生児を泣き止ます方法は他にもあります。抱っこ以外の対応法をご紹介します。

 

【他の方法で泣き止ます】
音楽を聞かせたり、おもちゃや人形などで興味をそらしたりしてみましょう。他にも、こちょこちょをしてみたり、部屋を移動して環境を変えるのも良いでしょう。

 

思いつくいろいろな方法を試す中で、新生児が気に入る方法が見つかるはずです。

 

【おくるみを活用】
おくるみでぐるぐる巻くのも一案です。新生児にとっておくるみで巻かれることは、ママのお腹の中にいたときと似た環境になり、安心することができます。

 

夜泣きがひどくてなかなか眠ってくれないときは、おひな巻きという巻き方を試してみてください。落ち着いて眠ってくれることもあります。

 

まとめ

抱き癖が付くことは悪いことではなく、むしろ新生児にとってはママの愛情を感じることができる大切なスキンシップという考えが現在増えています。
無理のない範囲で抱っこをして、新生児との絆を深めてください。

この記事を書いたライター

藤田 ゆか
藤田 ゆか

東海地方在住の主婦です。 以前は事務職をしていましたが、夫の転勤に伴い在宅ライターを始めました。 現在妊娠中で、記事を執筆することで自分の情報収集にもなっています。 記事を読むママさんにより近い目線で、役に立つ情報を届けていきたらと思っています。

この記事もおすすめ

int(8)

名づけの注意点

名づけの注意点 赤ちゃんの名前をつけるときは、注意しなければならない点がいくつ...

パパも必見!産後ケアの必要性

パパも必見!産後ケアの必要性

「産後ケア」はママにも家族にも大切! 産後ケアは、産後のママの体や心の回復を包...

新生児のサーモンパッチは消えるの?

新生児のサーモンパッチは消える? 新生児の約20%ほどに、サーモンパッチと呼ば...

生後0ヶ月のママが抱える授乳の悩み

生後0ヶ月のママが抱える授乳の悩み 生後0ヶ月の赤ちゃんのママは、赤ちゃんとの...

新生児が母乳をずっと欲しがる時

新生児は母乳をずっと欲しがるもの? 産院で、「母乳は赤ちゃんが欲しがるだけ与え...

産休でスキルアップできる講座10選 

産休はスキルアップにおすすめタイム 産休は予定日の前後約4ヶ月ですが、産後の2...

お七夜

お七夜・命名式とは お七夜とは、赤ちゃんが生まれてから7日目の夜のことを言いま...

新生児は縦抱きをしても良いの?

新生児の縦抱き 新生児は縦抱きをしても良いの? そんな疑問を持つ新米ママは多...

ニューボーンフォトで新生児期の写真を残そう

ニューボーンフォトで新生児期の写真を残そう 赤ちゃんが生まれると、ついつい写真...

【生後0ヶ月】1日のスケジュール

生後0ヶ月の赤ちゃんの1日 生後0ヶ月の赤ちゃんは、寝てばかりいるというイメー...

【産後0ヶ月】ママによくある悩み

産後0ヶ月のママの悩みは? 出産を終え、赤ちゃんに会えたという喜びもつかの間、...

低体重児の赤ちゃんとは?成長は?

低体重児の赤ちゃんとは?成長は?

低体重児の赤ちゃんとは 低体重児とは、2,500g未満の体重で生まれてきた赤ち...

赤ちゃんのへその緒の保管方法

赤ちゃんのへその緒の保管方法

なぜ赤ちゃんのへその緒を保管するの? へその緒はママのお腹の中で、赤ちゃんに血...

生後0ヶ月の赤ちゃんにおすすめの絵本

生後0ヶ月の赤ちゃんにおすすめの絵本

生後0ヶ月の赤ちゃんの絵本選びは? 生まれたばかりの赤ちゃん。 そんな赤ちゃ...

新生児におすすめのカバーオール選び

新生児用のカバーオールとは? カバーオールとは、簡単に言うと赤ちゃんの体を覆う...

新生児の育児に便利なグッズは?

新生児の育児に便利なグッズが知りたい これから生まれてくる赤ちゃんを迎えるにあ...

新生児の抱っこのポイント

新生児の抱っこのポイント

新生児の抱っこの仕方 生まれたばかりの新生児は小さくて柔らかくて、首がすわって...

新生児のチャイルドシートの選び方

新生児のチャイルドシートの選び方

新生児にチャイルドシートを選ぶには チャイルドシート選びは慎重になりますよね。...

【生後0ヶ月】赤ちゃんとのお風呂

生後0ヶ月の赤ちゃんとのお風呂 生後0ヶ月の赤ちゃんは、まだ大人と一緒のお風呂...

新生児がママの抱っこで泣く理由

新生児はママの抱っこが大好き 赤ちゃんはママの抱っこが大好きです。 まだママ...

赤ちゃん成長ナビとは?

赤ちゃん成長ナビの活用方法

赤ちゃん成長ナビの活用方法

赤ちゃん成長ナビでは、生後まもなくから1歳になるまでの赤ちゃんの月齢別成長度合いや育児のポイントについて紹介しています。
生まれたばかりの赤ちゃんがいる新米ママはもちろん、もうすぐで赤ちゃんが生まれてくるプレママや将来的に赤ちゃんが欲しいと考えている方に、妊娠・出産・子育てに関する情報をお届けすることで、安心して赤ちゃんと向き合えるお手伝いをしたいと考えています。

[適用テンプレートファイル名]single.php