新生児の保湿スキンケアのポイント

新生児期の保湿スキンケア

新生児期から保湿スキンケアをするようにと指導されたことはありませんか?

産まれたばかりの赤ちゃんは、乾燥とは無縁な肌のように思えるのに、なぜ保湿ケアを始動されることがあるのでしょうか。

 

今回は、新生児期の保湿スキンケアは必要なのかどうかという点と、スキンケアをする際のポイントについて、詳しくご紹介します。

 

新生児に保湿スキンケアは必要?

新生児の赤ちゃんの肌状態と、保湿スキンケアを薦められる理由を以下で詳しく見ていきましょう。

 

【新生児の肌】

赤ちゃんは、ママのお腹の中にいる時は「胎脂」という成分で守られています。

この胎脂の成分は水分や油分が主なもので、赤ちゃんが生まれてきた時にも体や髪などに白いクリームのような形状で付着してきます。

胎脂は沐浴をすることで洗い流されてしまいますが、それでも新生児期の赤ちゃんは皮脂が多く、乾燥しにくい状態です。

 

【新生児に保湿ケアは必要?】

新生児期は肌が乾燥しにくい状態でありますが、保湿ケアは必要なのでしょうか。

結論から言うと、新生児にも保湿ケアはした方がいいでしょう。

新生児期からの保湿ケアによって、赤ちゃんのアトピー性皮膚炎を防ぐ可能性があると言われているからです。

 

国立成育医療研究センターは、「新生児期から保湿剤を塗ることで、アトピー性皮膚炎の発症率が3割減少した」という研究結果を2014年に発表しています。(※1)

このことから、新生児期からの保湿スキンケアをすることで、アトピー性皮膚炎の発症率を低下させることができる可能性があることが分かりますよね。

 

※1)参考:国立成育医療研究センターHPより「世界初・アレルギー疾患の発症予防法を発見

 

また、新生児期を過ぎると、肌は乾燥しやすくなります。

新生児期の頃から保湿ケアをお世話のルーティン化し、習慣としていくのもいいですね。

 

新生児の保湿スキンケア方法

具体的にどのように保湿ケアをしていくといいでしょうか。

 

【新生児の保湿スキンケアに使用するもの】

新生児の赤ちゃんの保湿ケアに使用するものとしては、

 

・ベビーオイル

・ベビーワセリン

・ベビーローション

・ベビークリーム

・病院から処方された保湿剤

 

などがあります。

ママや赤ちゃんにとって快適に使えるものが見つかるといいですね。

 

【新生児に保湿スキンケアを行うタイミング】

新生児の赤ちゃんへの保湿スキンケアのタイミングとしては、赤ちゃんが服を脱いでいる沐浴後がベスト。

タオルでしっかりと水分をふき取ってから、保湿剤を塗ってあげましょう。

 

もしママに余裕があるようだったら、沐浴後以外にも朝起きた後など、1日に数回保湿をしてあげるとなお良いです。

しかし、赤ちゃんの服を脱がすのは大変なため、無理はしなくても大丈夫ですよ。

 

【新生児に保湿スキンケアをする際のポイント】

沐浴後に赤ちゃんに保湿スキンケアをする際は、その前にしっかりと体の汚れを落とすようにしましょう。

赤ちゃんにとって保湿と同じくらい体を清潔にするのは大切なことです。

油分が多いもので保湿をしてソープ剤を使用しないでいると、アレルゲン物質が付いたままになっていることがあり、

その上に保湿剤を塗るとアレルゲンが常に肌に付着しているのと同じことにもなりうるので、しっかり洗いましょう。

 

新生児の保湿スキンケアの注意点

【赤ちゃんの肌の状態を見ながら行う】

新生児の赤ちゃんの肌は、赤ちゃんによって状態が大きく異なります。

保湿スキンケアが必要なほど乾燥状態にある子もいれば、油分が多い状態なため過度な保湿は逆効果な子もいます。

赤ちゃんの肌の状態をしっかりと見て、赤ちゃんに合ったスキンケアをしてあげるようにしましょう。

 

とはいえ、どのようなスキンケアが赤ちゃんにとって最適なのか、まだ分からないママが多いと思います。

そんな時は、2週間健診などで医師に相談してみると適切なアドバイスがもらえますよ。

 

【対象月齢に合ったものを使う】

赤ちゃん用の保湿スキンケア用品は多くの種類がありますが、新生児期から使える物はその中でも限られてきます。

市販のものを使用する場合は、パッケージに記載されている使用可能月齢を確認してから使用しましょう。

 

【初めて使うものはパッチテストをする】

赤ちゃんの肌はとてもデリケートなため、保湿スキンケアをする際、初めて使用するものは必ずパッチテストをしましょう。

 

パッチテストは、赤ちゃんの二の腕の内側など皮膚の薄くて目立たない場所に、ほんの少し保湿剤を塗りその変化を観察します。

塗った24時間後に赤くなったり、腫れてくるようならば、その保湿剤の使用は避けるようにしましょう。

 

まとめ

新生児の頃からの保湿スキンケアは、赤ちゃんの将来の肌の健康にもつながります。

ママは赤ちゃんのその他のお世話で大変かもしれませんが、お世話の中に保湿スキンケアも盛り込んで、普段のお世話のルーティンの一部となるように習慣づけましょう。

しっかりと保湿ケアをして、赤ちゃんのすべすべもちもちのお肌を守ってあげてくださいね。

この記事を書いたライター

小橋 まな
小橋 まな

2歳の娘を育児中のママライター。出産前は子供がとても苦手だったのに、今では娘を溺愛しすぎてたまに我に返ることもあるほどです。育児休暇後職場復帰の予定が、実父の体調不良をきっかけに退職し在宅ライターの道へ。心配性で神経質になってしまった0歳児育児の過去の自分を振り返り、ママたちが安心して育児ができるような記事をお届けしたいと思います。

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