PMS(月経前症候群)
産後9ヶ月経つと、月経が再開するママも出てきます。月経が再開しても、産後はホルモンバランスがまだ安定していないので、月経不順になるママも多いようです。
2~3周期を過ぎれば安定していきますので、あまり気にせず様子を見るようにします。
もし、産後1年半もしくは断乳後3ヶ月経っても生理がこない、周期が不安定、月経の際の出血がいつもと違う、生理痛が酷いという場合は、他の病気の可能性もありますので婦人科を受診するようにしましょう。
また、産後は、PMS(月経前症候群)が変化し、出産前と比べてイライラが酷くなったり、冷えや肩こり、腰痛などが悪化することもあります。バランスの取れた食事や適度な運動を心がけ、赤ちゃんとお散歩に出かけたりしてみましょう。
それでも症状が続くときは婦人科を受診し相談してみるのも良いでしょう。
貧血
月経再開に伴い、貧血の症状に悩まされることもあります。特に授乳をしていると、鉄分不足に陥りがちです。貧血は、疲れやすくなったり、免疫力を低下させたり、イライラの原因にもなります。
食事の栄養バランスに気をつけ、牛肉や豚肉の赤みや鳥もも肉など、吸収率が高く含有量が多い動物性の鉄を積極的にとるように心がけましょう。ほうれん草や小松菜などに含まれる植物性の鉄は、ビタミンCと一緒に摂取すると吸収率が上がり、より効果的です。
それでもなかなか貧血の症状が改善されない場合は、早めに病院で診てもらうようにしましょう。貧血が長引くと疲れがいつまでもとれなかったり、イライラがひどくなったり、動悸や息切れの症状が出たりするため、子育てにも悪影響を及ぼします。
ひどい貧血があった場合、食事療法と並行して鉄剤などの処方薬を飲むと驚くように症状が改善することもあります。
育児疲れによるイライラ
産後9ヶ月になると、月経再開に伴うホルモンバランスの乱れや育児疲れによるイライラが、ピークに達する時期です。
家事や育児に追われるストレスや、家事や育児がスケジュール通り進まないことへのストレスなど、その原因は様々です。赤ちゃんのことを大切に思うからこそ初めての育児に戸惑い、赤ちゃんの成長を心配するからこそイライラしてしまう、そんなこともあるでしょう。
「相互作用」と言われるように、赤ちゃんの笑顔がママの気持ちを癒し、ママの笑顔が赤ちゃんに安心感を与えます。逆にママが落ち込んでいたりイライラしていると、赤ちゃんにもその不安が伝わります。
家事育児を1人で抱え込まずにパパや家族に手伝ってもらったり、時には保育園の一時預かりや自治体のファミリーサポートなどを活用し、ママが適度に休息や気分転換の時間を作ることも、育児の一環です。