赤ちゃんがはいはいするのはいつ頃?
この間までずっと寝ていた赤ちゃんが、今度は「はいはい」をしようとしていることに驚く方は多いかもしれません。
はいはいは赤ちゃんらしさ溢れる動作で、とても微笑ましくなりますよね。
はいはいを始める時期には、個人差はありますが、生後9~10ヶ月が目安になります。
赤ちゃんの成長の過程としては、
①寝返り
②ずりばい
③おすわり
④はいはい
⑤立つ(つかまり立ち)
⑥歩く
このような成長段階が一般的ですが、必ずしも赤ちゃん全員に当てはまるというわけではありません。
また、ずりばいの段階を飛ばして次に進む赤ちゃんもいます。
今回ご紹介する「はいはい」の前段階として「おすわり」とありますが、はいはいをするためには、このおすわりができていないと難しいといえるでしょう。
寝返りで赤ちゃんの腰や足の動きが発達し、今度はずりばいやおすわりに進んでいくからです。
おすわりがちゃんと1人でできるようになるということは、腰がしっかり安定してきた証拠とも言えます。
このおすわりのポーズから、上半身を少し前に倒し、両手が床につけると、やっとはいはいを始める「四つん這いの姿勢」になります。
はいはいを始める月齢はあくまで参考にして、前段階のおすわりからの成長と体の使い方の変化にも注意して見てあげるようにしましょう。
赤ちゃんのはいはいが遅い原因は?
生後9~10ヶ月を過ぎても赤ちゃんがはいはいをしようとしない場合、何か成長に原因があるのか、心配になる方もいるかもしれません。
1歳前後の赤ちゃんは特に成長に個人差があるので、過度に心配する必要がない場合がほとんどですが、気になる場合はかかりつけ医や保健師などに相談してみると良いでしょう。
ここでは、はいはいをしない主な原因についていくつかご紹介します。
【考えられる原因①単にはいはいをしない赤ちゃんであるだけ】
ごくまれですが、はいはいの段階を飛ばして歩き始める赤ちゃんも中にはいます。
その場合、はいはいではなくおすわりの状態でずり歩きをして、そのまま体を持ち上げて歩くようになります。
【考えられる原因②おすわりの時間が長い】
赤ちゃんが動き回ると何かと危ないので、長い時間、専用のクッションや椅子に座らせている方もいるのではないでしょうか。
おすわりの時間が長すぎると、自由に動き回る時間が減ってしまうので、はいはいを練習する機会を逃してしまうかもしれません。
赤ちゃんの運動不足解消のためにも、適度に自由に動き回る時間を作ってあげるといいかもしれませんね。
赤ちゃんのはいはいを練習する方法は?
おすわりからはいはいに進むとき、最初はなかなか足が動かせず思うようにいかないことも多いでしょう。
そんな時はつい、手助けをしたくなりますよね。
はいはいを上手に行えるよう、練習方法についてもご紹介します。
【練習方法①手をグーからパーに】
はいはいをするためには、まず手をグーではなくパーに開く必要があります。
グーのままだと進みにくいため、赤ちゃんが自然とパーにできるように「グーパー」の手遊びをまずは始めてみると良いでしょう。
【練習方法②少し先に目標物を置く】
赤ちゃんを無理にはいはいさせるのではなく、自然と「行きたい」と思ってもらうように促すようにしましょう。
手が届きそうで届かないような場所に赤ちゃんの好きなおもちゃを置いて、「こっちだよー」と言って遊びながら取り組んでみましょう。
【練習方法③キックの練習】
はいはいで前に進むためには、足の力も必要です。
赤ちゃんの足の近くにママの手を持ってきて、キックしてもらうように促してみましょう。
赤ちゃんがはいはいする際の注意点
赤ちゃんがはいはいし始めると、今までとは違ったまた新しい世界が広がりますよね。
好奇心いっぱいの赤ちゃんは家中を探検したくなることでしょう。
その反面、危ないものはないかヒヤヒヤする場面もあるかもしれません。
赤ちゃんがはいはいをし始める前に、注意点を確認しておきましょう。
【注意点①床に置かれた物】
床に置かれたあらゆる物に赤ちゃんは興味を示します。
誤飲したりケガをすることのないように、床に置かれた物には特に注意しましょう。
【注意点②家電】
生活に欠かせない家電ですが、電源を勝手に押したりコードに引っかかったりと危険がたくさんあります。
赤ちゃんがコードに触らないよう隠したり、家電に当たったり触ることのないような場所に、できるだけ移動させましょう。
【注意点③転落の危険性】
家の中での行動範囲が広がり、階段や窓の近くまであっという間にはいはいで到達することも。
階段を上って転落してしまったり、開けていた窓から誤って外に出てしまうこともありますので、ベビーゲートをつけるなど対策することも検討しましょう。
まとめ
赤ちゃんがはいはいしている姿はとても可愛くて、成長をいっぱい感じることでしょう。
最初はみんな上手にできていなくても、気づいたらかなりのスピードではいはいが上達していることもあります。
喜びの反面、勢いあまってどこかにぶつかったり、転落しそうになるという危険もあるので、ますますママは目が離せなくなるかもしれません。
思わぬ事故が起きないよう、赤ちゃんの行動範囲を今一度見直してみて下さい。