新生児がうなるのはどうしてなの?
新生児の赤ちゃんが辛そうにうなる姿やいきむ様子を見ると、パパやママは「何とかしてあげたい」と思ったり、「病気かな?」と心配になるかもしれませんね。
実は新生児の時になぜうなるのかの理由や、うなっている時の様子は赤ちゃんによって個人差が大きいものです。声やタイミング、その様子もそれぞれなのですね。
何かと心配になる、新生児のうなる行為については、医学的に完全に解明されていない面もあります。ですがその中でも、原因が分かるものや、対処法と考えられる方法はあります。
特に新生児の時期は、赤ちゃんの体も小さいですし、心配なことは少しでも減らしたいですね。原因が分かってくると気持ちが楽になるかもしれません。
詳しく見ていきましょう。
部屋の温度や睡眠によるものかも?
新生児の赤ちゃんは、体も小さく、体温調節の機能もまだまだ発達していないものです。特に長い時間過ごすお部屋の温度は、きちんと調整してあげたいですね。
新生児期の場合は、室温や衣服、布団などでも、体温が変化しやすい状態にあります。大人とは違うことを覚えておきましょう。
時には、そのことが体調不良や病気につながることもあります。そして、快適ではないことがうなる原因となっている可能性もあります。
新生児にとっての快適な温度は、夏は25℃~28℃、冬は18℃~22℃前後と言われます。また、部屋の湿度は40%~60%をキープしておきたいですね。
湿度の調節が大切なのは、赤ちゃんのためもありますし、産後で免疫力の下がっているママの体調不良予防のためにも乾燥は避けましょう。
新生児は大人より眠りが浅く、長い時間続けてぐっすり寝ないのが普通です。長くて1日18時間、少なくても10時間以上の睡眠をとります。体が寝たり起きたりする際の切り替えに神経がついていけず、うなり声をあげることがあります。これは脳が未発達のためとも言われます。
「うなるばかりで寝てくれない」とママは心配になりますが、生後2ヶ月頃までは眠りのペースがつかめなくても当たり前と捉え、心配しすぎないようにしましょう。
ミルクの飲み過ぎかも?
新生児の赤ちゃんがうなっているのは、もしかしたらミルクの飲みすぎのサインかもしれません。
ただこの場合、ママが逆にその声で「まだ足りないのかな?」と判断してさらにミルクを足してしまうということもあるので、注意が必要です。
実は、新生児の時期には「お腹いっぱいだから」と飲まないということはできないようです。赤ちゃんの満腹中枢が発達し満腹感が分かってくるのは生後3ヶ月頃からと言われます。
泣いたり、うなる姿を見るとママやパパは愛情から、もっと飲ませてあげたくなりますが、それが逆に新生児のうなる理由につながっているかも。
ミルクの場合は飲んだ量が目で見えますが、母乳の場合は飲んでいる量そのものは見えません。そのためママはつい、「足りてないのかな?」と不安に感じることが多いのですね。
もし不安なら、授乳の直前と直後に赤ちゃんの体重を測ってみるのも1つの方法ですよ。
うんちやガスがお腹に溜まっている?
新生児はガス溜まりが原因でうなることがあります。いきむようにうなることもあるので、心配で病院へ駆け込むケースもあるようです。
もしかするとそれは「お腹が苦しいよ」という赤ちゃんからのメッセージかもしれませんね。
新生児のお腹にガスが溜まる原因としては、ミルクを飲むときに空気を一緒に飲み込んだことが考えられます。
飲み込んだ空気の内、約10%がガスやゲップとして体外に出ますが、それ以外の大半は消化の際、血液に吸収されて呼吸と一緒に排出されます。
しかし新生児の赤ちゃんの場合は消化器官が未発達のため、一緒に飲み込んだ空気も排出しにくいことがあり、ガスが溜まってしまうことになります。
また、新生児は、うんちをする時やうんちの前後などでうなるケースもあるようです。そして、うんちでうなると言っても、便秘とは限らないようです。
新生児はうんちをすること自体に慣れていないことがあります。ママのお腹の中ではうんちをしないためです。
うんちが出たので、すっきりしたのかなと思っていたら、1時間ほどしてまたうなっている…なんてことも。新生児がうんちをする際にうなるのは、小腸から大腸へミルクを運ぶ腸の蠕動(ぜんどう)運動に赤ちゃんが驚いていたり、お腹にちくちくした違和感がある感覚からという説もあります。
また、新生児期を過ぎても、生後3ヶ月頃までは、赤ちゃんの腹筋は未熟な面もあり、便秘になりやすいこともあります。
顔を真っ赤にしながらいきむようにうなる姿や泣く姿も、特にミルクをよく飲む赤ちゃんには多く見られます。
まとめ
赤ちゃんがうなると心配になりますが、うなることは運動の一環とも言えます。
また、新生児期の赤ちゃんはうなることによってママに色々なことを伝えようとしているのかもしれません。心配しすぎず、しっかりと様子を見て、赤ちゃんの主張をしっかりキャッチしてあげましょう。