生まれたての赤ちゃんの特徴

生まれたての赤ちゃんの特徴

生まれたての赤ちゃんってどんな印象?

出産を終えて、ようやく赤ちゃんとの対面。産まれた直後の姿を見ると、あまりにも小さくてお世話をするのも、抱っこするのもドキドキする方もいるでしょう。また、肌も赤みを帯びていて、透き通ったような白い肌の赤ちゃんを想像していた方は驚くかもしれませんね。

 

想像していた赤ちゃんの様子と違うと、病気や発達などを心配してしまうこともあるでしょう。そんな時には、生まれたての赤ちゃんの特徴をいくつか知っておくと安心できるかもしれません。生まれた直後から数ヶ月しか見られない身体的特徴や動作などがあるからです。

 

今回はそれらの特徴をご紹介します。

生まれたての赤ちゃんの身体的特徴

生まれたての赤ちゃんの体はどのような特徴があるでしょうか。もちろん個人差が大きい部分なので、赤ちゃんによって違うところもあります。目安としてご紹介します。

 

【特徴①体のサイズ】
赤ちゃんの生まれたときの身長の平均は、男の子で49.2cm、女の子は48.7cmです。体重の平均は男の子が3,076g、女の子は2,990g。(※)あくまで平均なので、個人差は大きいですが、生まれたての赤ちゃんは体つきはどちらかというと細く、手足の肌はしわしわ

 

ぷっくりとした体つきの赤ちゃんを想像していた方は、びっくりする方もいるでしょう。

 

【特徴②肌の状態】
産まれたばかりの赤ちゃんの肌の色は赤っぽいです。これは赤ちゃんの皮膚は薄いので、血管が透き通って見えているからとのこと。産後しばらくして肌の赤っぽさが落ち着いても、泣いたり、お風呂からあがったりした後は、驚くほど赤くなることも。

 

さらに2~3日経つと、黄色がかってくることもあるでしょう。これを新生児黄疸と呼びます。新生児黄疸とは、多くの赤ちゃんが経験するもので、お腹の中の酸素が少ない環境から、酸素がいっぱいある環境に変化したため、必要でない赤血球が壊れたことによって血中にできるビリルビンが増えて起こるものです。治療が必要な場合もありますが、ほとんどの場合は心配することなく、生後2週間くらい経てばその黄色っぽさも消えていきます

 

また、生後2~3日頃から肌の皮がむけてカサカサになる子もいます。ママのお腹から生まれて、新しい空気に触れたことで、皮膚の表面が乾いて落ちていくとのことです。心配するものではなく、自然な肌の生まれ変わりです。

 

背中やお尻には、青いあざのような蒙古斑が目立つ子もいます。日本人の赤ちゃんなど、黄色人種の赤ちゃんに多い特徴です。

 

【特徴③頭の形】
頭の髪の毛の量や太さなどは、赤ちゃんによって全く異なりますが、頭の形もそれぞれ違います。子宮内の環境や分娩時の加圧などの影響により、頭の形が長細かったり、いびつだったりする場合もあります。成長とともに形は整っていくことが多いので、気にしすぎなくても大丈夫です。

 

また、頭のてっぺんがへこんでいて、よく観察するとぶよぶよして頭の骨がない部分があります。この部分のことを「大泉門」と言いますが、生まれたばかりの赤ちゃんが脳は骨を発達させていくための余裕を持たせた部分と言ってもいいでしょう。1歳くらいまでに自然に閉じるので心配は不要ですが、あまり乱暴に押したり傷つけたりしないようにしましょう

 

(※)参考サイト:厚生労働省HP(https://www.mhlw.go.jp/)「3 子どもの生活の状況」より(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/syusseiji/tokubetsu/kekka03.html

生まれたての赤ちゃんの生理的特徴

生まれたての赤ちゃんはどのような生活を送るのでしょうか。また、どのような動きをするのでしょう。

 

【特徴①1日の大半を寝て過ごす】
生まれたての赤ちゃんは比較的、よく眠ります。1日16~20時間ほど寝て過ごし、お腹が空いたら起き、満足したらまた寝るというサイクルです。昼夜の区別がないので、起きている時間が夜に集中してしまうこともあります。

 

【特徴②生理的微笑がある】
生まれたばかりなのに、笑っているように見えることがあります。これを生理的微笑といい、実際は楽しくて笑っているのではなく、顔の筋肉が引きつることで笑っているように見えるものです。この時期にしか見られない神経反射のひとつです。

 

【特徴③原始反射が見られる】
乳房を探す、唇に乳首が当たったら吸う、手に触れたものを握るなどの動作は、生まれたばかりの赤ちゃんに見られる原始反射です。胎児の頃に備わった動作で、外からの刺激に対し、意思なく体が反射的に動きます

 

この他、モロー反射といって音や急に体勢を変えられることで、赤ちゃんがびくっとし、抱き着こうとする仕草が見られることがありますが、これも原始反射です。

 

これらの原始反射は、脳と動作を連携させる神経である中枢神経系が発達していくと、自然に消えます。生後4ヶ月から半年くらいまでに消失してしまうものなので、しっかりと見ておくといいですよ。

まとめ

生まれたての赤ちゃんとの初めての生活は、お世話も戸惑ってしまいがち。しかし、今回ご紹介したような、生まれたての赤ちゃんの特徴をいくつか知っておけば、安心してお世話ができますよ。

 

また、この頃しか見られない特徴もあるので、たくさん写真やビデオを撮ったり、日記などに様子を残したり思い出に残してあげるのもおすすめです。生まれたての赤ちゃんとの時間ひとつひとつを楽しんでみてくださいね。

この記事を書いたライター

おかだ うみ
おかだ うみ

2人の男の子を育児中のママライター。うどん県出身、お蕎麦の美味しい北陸在住。趣味はカフェ巡り、キャンプ、音楽鑑賞。子どもたちとの些細なできごとを100%楽しめるような毎日にしたい!と日々模索中。その中で学んださまざまな情報をお届けできたらと思っています。

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