新生児時期に発生する赤ちゃんの事故

新生児期の赤ちゃんの身近に起こる事故

赤ちゃんのうちはちょっとした不注意で発生する事故が多く、日常の様々なところにその危険が潜んでいます。
1日のうち寝てばかりいる新生児期の赤ちゃんも、もちろん例外ではありません。

 

この時期の赤ちゃんは、ママのお腹から出てきて、新しい環境に慣れようとしている時期。
事故に繋がりそうなことは十分に気を付け、赤ちゃんの健やかな成長を見守っていきましょう。

今回は、新生児期に起こりやすい赤ちゃんの事故についてご紹介します。

 

新生児期の赤ちゃんの窒息事故

赤ちゃんの事故の中でも「窒息事故」が最も多く、死亡事故に繋がってしまうケースも多発しています。
首座りがまだで寝返りもできない時期ですが、どのような原因で窒息事故が発生してしまうのでしょうか。

 

【布団による窒息】
ふかふかとした布団は赤ちゃんの顔が埋まってしまい、窒息に繋がる危険性があります。

 

子ども用の枕も綿が入っており、新生児期の赤ちゃんに使うのは危険です。
この時期はまだ枕は必要ないので、使わないようにしましょう。

 

赤ちゃんにの顔にタオルがかかって息ができなくなるケースもあります。
赤ちゃんの顔回りに置いていたタオルがずれる、ベビーベットにかけておいたタオルが落ちてしまい、顔にかかってしまうというケースも。

 

新生児期は一日の大半を布団の上で過ごします。
布団周りの環境は危険がないよう、気を付けてあげましょう。

 

【大人による圧迫】
赤ちゃんの寝つきが良くなるため、添い寝をしたり添い乳で寝かしつけているという方もいるかと思いますが、大人が眠った後に寝返りをして、赤ちゃんを圧迫してしまうケースです。

新生児期の赤ちゃんは、苦しくても自分で身動きが取れません。
大人は大変でしょうが、なるべく赤ちゃんとは別の布団で眠り、掛布団も別々のものを使うようにします。
添い乳はもう少し赤ちゃんの成長を待ってから行いましょう。

 

【ミルクの吐き戻し】
授乳後、しっかりゲップを出さないと赤ちゃんがミルクを吐き戻してしまうことがありますが、それがのどに詰まると息ができなくなります。

赤ちゃんによってはゲップがなかなかでないという子もいますが、授乳後は必ずゲップをさせ、吐き戻しがないよう頭を少し高くした姿勢を取ってあげるといいでしょう。

 

新生児期の赤ちゃんの転落事故

身動きがほどんどない新生児期の赤ちゃんですが、転落事故が起こるケースです。

 

【抱っこの時】
生まれたばかりの赤ちゃんの抱っこには、気を使うものです。慎重に抱っこをしているでしょうが、首座りもまだのため、抱っこが難しいですよね。
あやしているうちに落としてしまうというケースは、実際に発生しています。

 

また、普段抱きなれているパパやママではなく、祖父母や赤ちゃんを見に来てくれた友人、親族が抱っこをした時に落としてしまったというケースも。
抱っこには十分に気を付けてあげたいですね。

 

新生児期の赤ちゃんに物を落としてしまう

布団に眠っている赤ちゃんの上に、物を落としてしまうケースです。
そんなことあるの?と思うかもしれませんが、うっかりしていると、赤ちゃんを傷つけてしまうことも…。

 

【赤ちゃんのおもちゃに注意】
赤ちゃんをあやすときに使うラトルなどは、赤ちゃんのお顔の近くで振ることもありますよね。
手が滑って、赤ちゃんにぶつからないように十分気をつけましょう。

 

他にも、ベビーベッドや赤ちゃんの布団の横に置いて使えるベッドメリー。
取り外しができるものも多いですが、赤ちゃんが寝ている時に、頭上で設置するのはやめましょう。

 

また、ベッドメリーのおもちゃは、回っているうちに落ちたり倒れたりしないよう、しっかり装着されているか確認をしてください。

 

新生児期の赤ちゃんの水の事故

新生児の赤ちゃんは、沐浴はベビーバスを使いますが、これが意外と大変です。
片手は首を支えて、反対の手で素早く石鹸で体を洗う…となると、うっかり手が滑ってしまい、水の事故につながる危険性も。

背中や股部分に支えが付いてるベビーバスを使ったり、できればママ以外の大人にもお風呂を手伝ってもらうなど、安全に留意して沐浴を行っていきましょう。

 

新生児期の赤ちゃんのヤケド

大人にお世話をしてもらいながら成長していく新生児期ですが、ヤケドによる事故が発生するのには以下のようなケースがあります。

 

【暖房器具によるヤケド】

ホットカーペットや電気毛布、湯たんぽによる低温ヤケドの危険性があります。

赤ちゃんは熱くなってしまっても、自分で訴えることができません。

この時期の体温調節は、暖房や衣服で調節するようにし、熱くなるものは直接肌に触れないようにしてください。

 

【ミルクの調乳温度によるヤケド】

ミルクの温度調節は、慣れていないと難しいですよね。

しかし、急いで作ったりして温度が覚めていないと、赤ちゃんがヤケドをしてしまう原因になります。

ミルクの温度は40度が目安。腕の内側少しに落としてみた時に、少し熱いと感じるくらいまで、しっかり冷ましましょう。

 

【沐浴温度によるヤケド】

沐浴のお湯の温度設定も、ベビーバスを使うとなると難しいものです。

温度計を使って、38度~40度になるように、冷ましてあげてから沐浴を行いましょう。

 

新生児期のペットによる事故

もともとペットを飼っていた家では、新しい家族が増えることでペットの方がやきもちを焼いたりし、赤ちゃんに危害を加えてしまう事故が発生しています。

 

生活に慣れるまではペットはゲージに入れて赤ちゃんと離して生活をしたり、赤ちゃんはベビーベッドに寝かせるなどの対策を取りましょう。

 

まとめ

自分では身動きができない新生児の赤ちゃんですが、周りの大人が気を付けてあげないと、事故に繋がってしまう危険性が多く潜んでいます。
十分に気を付けて、赤ちゃんの周りの環境を整えてあげましょう。

この記事を書いたライター

斉藤亜依
斉藤亜依

4歳と2歳のやんちゃ娘を育児中の元保育士。現在は旦那の自営業を支えながらも、保育や子育ての経験を活かせる仕事がしたい!と強く思い、上の子の出産を期にライターの仕事をしています。 ワ―ママ×ワンオペ育児でキツイと感じることもありますが、同じように仕事や育児に奮闘するママに寄り添えるような記事をお届けしたいと思っています。

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