新生児はなぜよくしゃっくりをするの?
赤ちゃんのしゃっくりはとても愛らしいものですよね。
新生児期によくしゃっくりをすることを心配する必要はありませんが、大人のしゃっくりと違って新生児のしゃっくりは細かく繰り返すので苦しそうに見え、しゃっくりのせいで飲んだミルクを吐いたりするのでママは不安になることがあります。
新生児はなぜ頻繁にしゃっくりをするのでしょうか。しゃっくりが起きる原因は、新生児も大人も基本的には変わらず、横隔膜が痙攣するからです。新生児は体の機能が未発達のため、大人より横隔膜の痙攣が起こりやすいのですね。
ミルクや母乳を飲むときに空気を一緒に飲み込んだり、おむつが濡れて下半身が冷えることで力が入ることなども赤ちゃんのしゃっくりの原因になる場合があります。
新生児のしゃっくりのおすすめの止め方
赤ちゃんのしゃっくりは止めた方が良いのでしょうか?
新生児のしゃっくりは大人と同様に、ある程度時間が経つと自然に止まります。そんなに心配することはありませんが、赤ちゃんがずっとしゃっくりをしているのは苦しそうなので、ママとしては何とかしてあげたいですよね。
新生児のしゃっくりを止めてあげたい場合、おすすめの方法が4つあります。
【ミルク・母乳を飲ませしゃっくりを止める】
大人でもお水を飲んだりしてしゃっくりを止めようとするでしょう。新生児の場合、お水をゴクゴク飲むわけにはいきませんのでミルクや母乳を飲ませてあげましょう。
少しずつミルクや母乳を飲みこむことで、しゃっくりが止まることがあります。
【ゲップをさせてしゃっくりを止める】
ミルクや母乳を飲むときに、一緒に空気を飲み込むことで起こるしゃっくりには、ゲップをさせてみてください。飲み込んだ空気がきちんと出ることでしゃっくりが止まることがあります。
縦に抱っこをして、やさしく背中をたたいてゲップさせてみましょう。
母乳を飲ませるときにおっぱいを深くくわえさせる、もしくは空気が入りにくい哺乳瓶を使ってミルクを飲ませることは、しゃっくりの予防になりますので試してみてください。
【早めのおむつ交換でしゃっくりを止める】
おしっこやうんちをしておむつが濡れることで下半身冷え、冷えを感じた赤ちゃんが力んでしゃっくりが起こる場合があります。こんな時は、おむつを替えて体を冷えから守ることで、しゃっくりを止められることもあります。
また、温かいタオルをみぞおちあたりに当てて、冷えた赤ちゃんの体を温めることも良い方法です。
【気分転換でしゃっくりを止める】
なかなか止まらないしゃっくりに、ママが焦ったり不安な気持ちでいっぱいになったりすると、赤ちゃんにもそれが伝わります。それでは、赤ちゃんもママもしゃっくりばかり気にしすぎてまいってしまい逆効果です。
赤ちゃんの体調が良ければ、抱っこをして窓を開けたり、近所をお散歩してみたり、外気に触れて気分転換することでしゃっくりが止まることがあります。赤ちゃんもママもしゃっくりから気をそらすことで、しゃっくりを止めるおすすめの方法です。
新生児のしゃっくりの良くない止め方
新生児のしゃっくりの止め方として、おすすめできない方法もあります。大人がよくやるしゃっくりの止め方は、新生児に向いていないこともあるのです。
【驚かせるのは良くない】
しゃっくりをしている人を驚かせて、しゃっくりを止める方法があります。誰でも一度はやったことがあるのではないでしょうか。
この方法は、新生児にはおすすめできません。情緒が未発達である新生児に大きな声を出して驚かせるのは、ただ恐怖を与えるだけで情緒面の成長にもよくありませんし、しゃっくりを止める効果も期待できません。
赤ちゃんを驚かせて緊張させるより抱っこしてスキンシップをはかるなど、安心させてリラックスさせる方がしゃっくりを止めるのに効果的でしょう。
【うつぶせに寝かせるのは危ない】
うつぶせに寝かせることでしゃっくりを止める方法もあるようですが、新生児には危ないのでやめましょう。
新生児は首を持ち上げる筋肉が未発達で、自分の力で顔を上げることができず、うつぶせに寝かせると窒息事故を起こす危険があります。硬い布団の上に寝かせる、ママがずっと目を離さないようにしておくなどの対策を取ると危険は減りますが、窒息事故は一瞬目を離したすきに起こるものです。
しゃっくりを止めたいときでも、うつぶせに寝かせる方法は避けましょう。
まとめ
しゃっくりをしている赤ちゃんをママは苦しいだろうと思っているでしょうが、実はそうではありません。新生児にとって、しゃっくりをするのは当たり前のことで、あまり苦しくないそうです。
赤ちゃんがママのお腹の中にいたときも、しゃっくりをしていませんでしたか?それを思い出せば赤ちゃんのしゃっくりに、ママも落ち着いて対処することができるでしょう。ママと赤ちゃんでしゃっくりが止まるのを気長に待つことが、実は最善の方法です。
しゃっくりをしていても赤ちゃんが元気そうにしていれば、そのまま見守ってあげましょう。