産後のママに腰痛はつきもの
産後は、出産による骨盤の歪みや運動不足、赤ちゃんのお世話による中腰姿勢などが原因で腰痛になることが多いですよね。
さらに、赤ちゃんが小さいうちは抱っこをすることが多いため、腰への負担がかかり、腰痛を悪化させてしまうこともあるでしょう。
お出かけの際など、長時間の抱っこは特に身体への負担が大きいものです。
最近は、腰や肩への負担を和らげるような設計の抱っこひもも増えていますが、それでもやっぱり腰痛がつらいと感じるママも多いと思います。
もしかすると、その原因は抱っこひもを正しく使えていないからかもしれませんよ。
今回は、そんな産後の腰痛が気になるママへ、腰への負担が軽くなる抱っこひもの選び方から正しい着用方法までご紹介します。
意外と抱っこひもの着用の仕方を誤っている方も多いので、ポイントをおさえて楽な姿勢で抱っこをしましょう。
腰痛改善が期待できる抱っこひも選び
赤ちゃんの体重は、生後半年、1年と経つうちに出生時のおよそ3倍に増え、抱っこによるママの身体の負担も増えていきます。
でも、腰が痛いからと言って赤ちゃんのお世話をしないわけにはいかないですよね。
普通に赤ちゃんを抱っこすると、ママの手や腕で赤ちゃんを支えるだけなので、長時間だと腰への負担も大きくなります。
抱っこひもを使用すれば、しっかりと腰や肩のベルトで赤ちゃんを支えてくれるため、ママの身体にかかる赤ちゃんの体重を分散してくれるのです。
ただし、抱っこひもを使用したからと言って必ずしも腰痛を予防できるわけではありません。
腰への負担が気になる方は、以下のようなポイントをおさえ、抱っこひもを選んでみてください。
【①自分の身体に合ったものを選ぶ】
まず第一に、自分に合ったサイズのものを選ぶことが重要です。
パパと共用で使う予定のあるママは、必ずサイズ調節できるものを選びます。
使う際には必ず自分の体型に合わせてサイズ調節してから使いましょう。もちろん、赤ちゃんの成長に伴ったサイズ調整も忘れずに行ってくださいね。
【②腰ベルトのあるものを選ぶ】
おすすめは、腰ベルトの付いたタイプ。肩ベルトだけの抱っこひもに比べ、赤ちゃんの体重を肩と腰で分散させることができますので、ママの身体への負荷を減らすことができます。
しっかりした腰ベルトが付いていないと、両肩のストラップで赤ちゃんの体重を支えることになります。
これでは肩がこってしまいますし、肩こりをカバーするために自然と身体を後ろに反らした体勢(反り腰)になってしまうことが多いですよね。
これでは、腰痛を招く原因になりかねません。
登山用のアウトドアリュックのように、しっかりとした太めのベルトが付いた抱っこひもがおすすめですよ!
腰痛になりにくい抱っこひもの使い方
抱っこひもを使って赤ちゃんを抱っこすると、赤ちゃんの体重はまずママの身体のフロント部分にかかり前傾姿勢になります。
この時、ママは身体のバランスを取るために自然と反り腰状態になってしまうことが多いのですが、この反り腰こそが、抱っこによる腰痛の大きな原因となってしまいます。
反り腰にならないようにすれば、腰痛はかなり防げると言っても良いでしょう。
抱っこひもを正しく着用し、腰への負担を減らしていくといいと思います。
【腰ベルトはウエスト位置で締める】
1つ目のポイントは、腰ベルトをウエスト位置で水平に締めること!
赤ちゃんの体重を腰で支えた方がラクな気がして腰ベルトを骨盤あたりで締めたくなってしまいますが、実際はウエスト位置で締めた方が反り腰になりにくく、腰に負担がかからないそうです。
ウエスト位置に腰ベルトが来ると、赤ちゃんの位置も上がり、ママの顔に近づきますよね。
「赤ちゃんのおでこにキスできる距離」で「赤ちゃんのお尻がママのおへそより上になる」ように抱っこするのが腰痛を防ぐポイントなのだそうです。
【背中のストラップは中央部に寄せて着用する】
両肩のベルトを寄せるように、背中のストラップをしっかりと締めるようにしましょう。
肩ストラップが開いていると、赤ちゃんが固定されず動きやすくなってしまいます。そのため、ママの身体への負荷が大きくなってしまうのです。
ストラップの幅は、肩甲骨の幅と同じくらいにし、キュッと締めて赤ちゃんを引き寄せるように抱っこしましょう。
これだときついかな?と思うくらいで丁度いいものです。
赤ちゃんとママの間に手のひらが入るくらいが理想的です。
【ママの姿勢を正しくキープ!】
育児中は中腰の体勢とともに、前傾姿勢が多くなるため、猫背にもなりがちです。
反り腰にならず背筋を伸ばすことを意識してみましょう。
正しい姿勢を意識することで、体の歪みも改善できるかもしれませんね。
まとめ
正しい姿勢での抱っこは、ママの身体への負担も軽くなると同時に、赤ちゃんにとっても楽な姿勢となります。
腰痛や肩こりなど、産後のマイナートラブルを悪化させないためにも、抱っこひもの着用は正しく行ってくださいね。