生後10ヶ月の赤ちゃんの身近に起こる事故
はいはいやつかまり立ちから、徐々につたい歩きをするようになる、生後10ヶ月の赤ちゃん。
成長とともに行動範囲がどんどん広がってきていますが、心配なのが身近に潜む思いがけない事故です。
今回は、生後10ヶ月の赤ちゃんに起こりやすい事故について紹介します。
生後10ヶ月の赤ちゃんのケガの事故
つかまり立ちからつたい歩きが出来るようになった赤ちゃんですが、たっちはまだ安定していません。
大人がしっかり見てあげないと、ケガを伴う事故が発生することがあります。
【転倒】
つかまり立ちで足や手が滑ってしまい、転倒することがあります。
その際テーブルに頭や顎、顔をぶつけてケガをしたり、固い床にゴンとぶつけてしまうことも。
たっちをしている間は大人がそばについて見守ってあげたいですね。
この時期の赤ちゃんの転倒を完全に予防することはなかなか難しいのですが、室内ではなるべく裸足で過ごすか、滑り止めのついた靴下を履かせてあげることで、足元が滑りにくくなります。
万が一転倒してしまっても大きなケガに繋がらないよう、家具の角にはガードを装着し、床にはカーペットやジョイントマットなど、クッションになる素材のものを敷いておくといいでしょう。
【手のケガ】
興味があるものにはなんでも手を伸ばし、探ろうとしますが、危険がどこに潜んでいるかは、当然ながら赤ちゃんには理解ができません。
引き出しやドアに指を挟める、扇風機に指を入れる、ストーブに触るなど、手をケガしてしまうことが大変多いため、引き出し用のストッパーや扇風機のネット、ストーブには柵を装着し、安全を確保したうえで家具や家電は使用しましょう。
【ヤケド】
お湯を扱う家電は、赤ちゃんが手を伸ばすと倒してしまう危険性があります。
手が届かないと思っていても、配線を引っ張って倒してしまうことも。
赤ちゃんが生活するスペースでは使わないようにし、お湯を扱うキッチンなどのスペースでは柵を付けて赤ちゃんが入ってこられないような対策をしましょう。
大人が飲んでいるお茶や食卓に並ぶ汁物に手を伸ばし、お湯を被ってしまうこともあります。
食卓に並べる時には、赤ちゃんの手が届かないよう十分気を付けて配膳しましょう。
【転落事故】
つかまり立ちをし、活発に動く赤ちゃん。
おむつ交換台や食事用のハイチェアから逃げようと立ち上がり、転落するという事故が発生しています。
使用の際は必ずベルトを装着し、赤ちゃんから目を離さないようにしましょう。
【落下事故】
赤ちゃんがつかまり立ちをして家具につかまった衝撃で、高いところから物が落ちてくる事故です。
家具はぐらつかないよう固定し、高いところに物を置く際は、滑り止めを敷いたり引き出しに収納するなどの対策をしておきましょう。
食卓テーブルの上に倒れやすいものや熱いものを置く時も注意が必要です。
赤ちゃんがつかまり立ちをしテーブルを揺らしているようでしたら、危ないということを伝え、止めさせるようにしましょう。
生後10ヶ月の赤ちゃんの誤飲・窒息事故
高さのある所にも手を伸ばし、興味のあるものは何でも掴んでしまいます。
誤飲や窒息事故は、生後10ヶ月になっても多く起こる事故なので、未然に防げるような対応をしていきましょう。
目安としては、トイレットペーパーの芯を通るものは飲み込んでしまえるので、気を付けましょう。
体に害がない素材でも、のどに詰まると窒息事故につながるため、予防は徹底したいですね。
【誤飲の可能性のあるものに注意】
赤ちゃんの誤飲で多いのは、
・電池
・ボタン
・錠剤やカプセルの薬
・磁石
・タバコ
などです。
うっかり床に落としたものを赤ちゃんが舐めたり、口に入れたりすることもあるため大変危険です。
誤飲・窒息事故に繋がりますので、赤ちゃんの手の届く範囲に保管しないことはもちろん、大人が使って床に落としてしまわないよう注意しましょう。
また、これ以外にも灯油や洗剤などを床にこぼした際に、赤ちゃんが舐めてしまうこともあります。
使うときは赤ちゃんが近くに寄って来ないように柵を設けたり、ベビーサークル内で遊ばせている間に作業をするなど工夫をしましょう。
【引き出しにはストッパーを】
生後10ヶ月の赤ちゃんは、つかまり立ちをし、引き出しや戸棚を開けてしまうこともできます。
ママが目を離した隙に、勝手に物を出している場合もありますので、引き出しや戸棚にはストッパーを装着しましょう。
【おもちゃの対象月齢を確認】
赤ちゃんが遊ぶおもちゃも、ときには注意が必要です。
プラスチック性やスクイーズの素材、紙製のおもちゃなどは、赤ちゃんがかみ砕いてしまい、飲み込む危険性があります。
この時期は、必ず月齢に合った赤ちゃん用のおもちゃを与えるようにしてください。
【冷却シートの使用も要注意】
熱を出した時におでこや脇に貼る冷却シート。
こちらも赤ちゃんの誤飲・窒息事故に繋がる場合があります。
使用の際は大人が目を離さないことを徹底し、嫌がって剥がしてしまうようでしたら、使用は控えましょう。
まとめ
はいはいの時期に比べ、赤ちゃんの目線はぐんと高くなります。
赤ちゃんと一緒にしゃがんで同じ目線に立ち、お部屋の中を見回してみましょう。
意外なところに危険が潜んでいることに気が付くかと思います。
しっかり対策をして、事故は未然に防ぎましょう。