生後10ヶ月の赤ちゃんが寝返りしないのは変?
生後10ヶ月の赤ちゃんが寝返りせず、心配…
一般的に寝返りは生後5ヶ月頃から、し始める赤ちゃんが多いですが、その成長は目安であり、中にはなかなか寝返りをしない、したがらない赤ちゃんもいます。
そうは分かっていても、生後10ヶ月になると、同じ月齢の赤ちゃんはつかまり立ちをしたり、はいはいで移動していたりする子もいる中、寝返りがまだ…という状況は少し焦るかもしれません。
生後10ヶ月の赤ちゃんが寝返りをしないのは、どのような原因があるのでしょうか。
今回は生後10ヶ月の赤ちゃんが寝返りをしない時の原因や、寝返りしない場合の相談先についてまとめました。
生後10ヶ月で寝返りをしないのはなぜ?
寝返りをしないと一言で言っても、「寝返りは本当はできるけれどしない」場合と、「寝返り自体ができない」場合の2パターンあると考えられます。
【寝返りできるけどしない】
寝返りはできるけれどもしないという赤ちゃんは、発達面には問題ないけれども、やる気がない、動くのが面倒だなど、赤ちゃんの性格などによってしないこともあります。
寝返りをしなくなっても、元気で体重身長の成長も順調であり、他にできることが増えているのであれば問題ありません。
【寝返りができない】
運動面の発達に少し遅れがあり、寝返り自体がまだできないという可能性もあります。
寝返りをしようともしない、寝返りしたそうだけれども自分ではまだできないなど、赤ちゃんがどのような様子なのか、観察してみてください。
できないからと言って、すぐにそれが「障がいがある」というわけではありません。
赤ちゃんの頃は非常に個人差が大きいので、ただ発達がのんびりしているのか、やりたくなかっただけ、ということもあります。
寝返りの前に先にずりばいやはいはいをする子もいます。
いつも元気で、健康に過ごしているのであれば、様子を見て、何かのタイミングで医師に相談するのでもいいかもしれません。
寝返りをしないのは病気が原因?
もし、寝返りをしない以外に、他に気になる症状があれば、受診してみるのもいいでしょう。
寝返りができない原因には、次のような病気が隠れている場合もあります。
【筋緊張低下】
何らかが原因で、寝返りをするための筋力がない場合があります。
一般的に筋緊張低下の赤ちゃんは、他の運動面での発達も遅れやすく、手足がだらんと伸びている様子が見られます。
【先天性ミオパチー】
先天性ミオパチーとは、生まれつき筋組織の形態に異常があり、筋緊張低下や筋力低下などの症状が見られる病気です。
運動面の発達で遅れが見られたり、顔の筋肉に影響がり表情が乏しいなどの症状が見られたりすることがあります。
他にも食欲不振や体重の減少などの症状を伴うことがあります。
ただ、注意したいのが、これらの病気や障がいの有無は、検査を行い、その結果を見た医師にしか判断できないことです。
そして寝返りをするかどうかというより前に、首がなかなか座らない、一人座りができない、離乳食が進まない、などのことで10ヶ月より前にわかることが多いものです。
勝手に病気なのだと決めつけて不安にならないようにしてください。また、医師以外の第三者に「障がいがあるのでは?」と言われたとしても気にし過ぎないようにしましょう。
寝返りをしないときの相談先
赤ちゃんが寝返りをしないことが心配な場合には、どこへ相談すればいいでしょうか。
【かかりつけの小児科】
まずはかかりつけの小児科の医師に相談してみましょう。
わざわざ相談するほどではないかなと思ったら、風邪などの症状があり、受診した際に少し聞いてみるというのでもいいかもしれません。
また、地域によって少し異なりますが、生後10ヶ月を過ぎると、9〜10ヶ月乳児健診もある時期です。
赤ちゃんの発育の状況を医師が診察する健診なので、その健診を待ってみるのもいいでしょう。
そこで何か指摘されれたのであれば、医師の指示に従って他の検査を受けたり、より専門的な医師のいる病院を受診したりしましょう。
様子見をするように言われた場合は、どの程度様子見をすればいいのか、いつ頃また診てもらうといいのか聞いておきましょう。
寝返りなどの発達面以外では特に心配がない場合は、これまでと同じように過ごしながら様子を見て、再受診してみてください。
その間気になることがあれば、メモなどに残し、受診の際に医師に伝えましょう。
【自治体の保健センターや子育て支援センター】
しばらく健診の予定はなく、医師に相談するまでのものなのか悩む場合は、自治体の保健センターの相談窓口へ電話や対面で相談したり、子育て支援センターへ赤ちゃんと一緒に遊びに行った時に職員に相談するというのもいいでしょう。
まずは気軽に相談に乗ってもらい、その後受診して詳しく診てもらいたいと感じたら、職員から病院を紹介してもらうのもいいかもしれません。
まとめ
生後10ヶ月で寝返りをしないのは、成長には個人差が大きいと言っても、不安になる方が多いでしょう。
しかし、成長は早ければ良いということでは全くありません。
赤ちゃんは赤ちゃんのペースで、しっかりと成長はしているはずです。
心配なことはかかりつけ医師に相談しながら、できないこと、遅れていることよりも、その子自身の成長している部分に目を向けて過ごしていけるといいですね。