家の中での事故
生後2ヶ月の赤ちゃんは、1日の大半を寝て過ごします。
新生児のころに比べると、手足をバタバタと動かせるようになるため、手足が届く範囲に危険なものがないか注意しましょう。ケガをしそうな落下物がないか、近くに誤飲をしそうな小さなものが置いていないかなど、赤ちゃんの目線で確認します。
また、寝ている赤ちゃんの顔にタオルやぬいぐるみがかかってしまうと、自分で取り払うことができないため、窒息事故の危険があります。赤ちゃんを1人で寝かせているときは、家事などをしながらでも目が届く場所に寝かせておくと安心です。
外出の際の注意点
生後2ヶ月ころになると、家の近所を短時間散歩したり、ベランダやお庭に出て外気浴をすることも増えてくるでしょう。その際は、以下の2点に気をつけ、デリケートな赤ちゃんのお肌を守ってあげるようにしてください。
【紫外線対策】
夏場は帽子をかぶったり、ベビーカーの日除けを使ったり、日差しの強い時間帯を避けて行動するのも1つの方法です。
冬場は紫外線を過度に心配する必要はありません。紫外線は骨を育てる作用があるので、関東より北にお住いの方は、むしろ冬場は日光を浴びるようにすると良いでしょう。
【スキンケア】
空気が乾燥する冬の外出は、乾燥による肌荒れが起きやすくなります。赤ちゃん用の保湿剤を上手に活用して、お肌の潤いを保ってあげると良いでしょう。
また、夏の暑い時期は、あせもができないように、洋服の着せすぎに注意が必要です。汗をかいたら、お風呂やシャワーできれいに洗い流すようにしましょう。
乳幼児突然死症候群(SIDS)
乳幼児突然死症候群(SIDS)は、何の予兆や既往歴もないまま乳幼児が突然死する原因不明の病気です。
日本での発症頻度はおよそ6.000~7.000人に1人と推定され、生後2ヶ月から6ヶ月に多いとされています。
発症は年々減少傾向にありますが、平成30年にはおよそ60名の赤ちゃんがSIDSで亡くなっており、乳児期の死亡原因の第4位となっています。(※1)
SIDSの原因はまだはっきりと判っていませんが、男児、早産児、低出生体重児、冬季、早朝から午前中に多いことや、うつぶせ寝や両親の喫煙、人工栄養児で多いことが判っています。以下の3つのポイントに留意することで、SIDSの発症リスクの低減が期待されています。
①1歳になるまでは仰向けで寝かせ、うつぶせ寝は避ける
②できるだけ母乳で育てる
③禁煙をする これらはいずれもSIDSの直接的な原因ではありませんので、必要以上に不安に思う必要はありませんが、少しでもリスクを避けたいのであれば、参考にすると良いでしょう。
※1. 厚生労働省HP 報道発表資料「11月は乳幼児期突然死症候群(SIDS)の対策強化月間です」をもとに作成