生後2ヶ月の赤ちゃんの夜泣き
赤ちゃんが生後2ヶ月になると、だんだんと昼夜の区別もつき始め、昼に起きている時間が長くなってきます。
赤ちゃんの生活リズムが整い始めると、ママも少しだけ心に余裕が出てくるかもしれませんね。
しかし、生後2ヶ月の赤ちゃんも、夜泣きをする子は多くいます。
以下で、生後2ヶ月の赤ちゃんの夜泣きについて詳しくご紹介します。
【生後2ヶ月】赤ちゃんの夜泣きの原因
【お腹が空いている】
母乳育児の場合、まだママから作られる母乳の量が安定していないこともあります。
しかし、母乳はミルクと異なり、赤ちゃんがどれくらい飲んだか分かりませんよね。
そのため、少ない量の母乳が足りずに、お腹が空いて泣いてしまう赤ちゃんもいます。
【赤ちゃんが不快な思いをしている】
赤ちゃんが不快な思いをしていると、夜泣きをすることもあります。
赤ちゃんが不快な思いをする原因は様々ですが、主に
・おむつが濡れている
・暑い、寒い
・(肌着の縫い目やタグなどが)かゆい
などといったものがあります。
【寂しい】
まだまだ生後2ヶ月の赤ちゃんの眠りは浅く、ふと夜中に目覚めた時、ママが隣にいないと寂しくて泣いてしまうといったこともあります。
【生後2ヶ月】赤ちゃんの夜泣きの対処法
【基本的なお世話をする】
まずは、授乳やおむつ替えなど、基本的なお世話をしましょう。
生後2ヶ月の赤ちゃんは、少しずつ授乳間隔が広がってくる子もいますが、まだまだ頻回授乳の子もたくさんいます。
母乳であれば、赤ちゃんが欲しがるだけあげても問題はありません。
また、おむつ替えをする際はおむつだけでなく、寝具や服に漏れがないかもチェックしましょう。
【快適な室温・湿度に】
赤ちゃんの眠る部屋には、温度湿度計を置くなどして室温管理をしているママも多いと思います。
しかし、温度湿度計を設置する場所にも注意が必要です。
同じ部屋の中でも、エアコンや窓からの位置によりその温度や湿度は異なります。
ベビーベッドの柵などに取り付けることにより、赤ちゃんが感じている温度や湿度に近いものとなりますよ。
【赤ちゃんを安心させる】
寂しくて泣いている赤ちゃんには、ママが優しく声をかけてあげましょう。
実際、ママも眠い真夜中に穏やかに語り掛けることは少し難しいかもしれませんが、赤ちゃんにとって1番落ち着くのがママの声です。
赤ちゃんはお腹の中ではママの鼓動を感じ、その音を聞いて過ごしてきました。
そのため、赤ちゃんの耳をママの胸元になるべく近づくように抱っこをしてあげると、ママの鼓動が伝わって安心してくれるかもしれませんよ。
また、オルゴール音や胎内音が鳴るおもちゃなどを用意しても良いかもしれません。
さざ波や水道から水が流れる音、そして雨の音なども、赤ちゃんにとって安心できる音であると言われています。
予防接種後の夜泣きには要注意
赤ちゃんが生後2ヶ月を迎えると、予防接種が始まります。
生後2ヶ月では、B型肝炎・ヒブ・肺炎球菌・ロタウイルスのワクチンを受けます。
これらのワクチンを受けた日~1週間後の夜泣きには注意が必要なケースもあります。
【ロタウイルスワクチンの服反応】
ロタウイルスのワクチンを接種した日~1週間は、ごくまれではありますが副反応として「腸重積」を起こす可能性があります。
腸重積とは、小腸が大腸の中に入り込む病気です。
腸重積を起こしたら、一刻も早く医療機関を受診する必要があります。
【腸重積を起こした赤ちゃんの様子】
腸重積を起こすと、激しい腹痛を引き起こし、赤ちゃんはその痛みで大泣きをします。
しかし、その痛みは継続するわけではなく、痛みが治まる→痛みが強くなるを繰り返します。
そのため、赤ちゃんも急に激しく泣いたと思えば、けろりと泣き止んで眠ることも。
この症状は一見、夜泣きにもよく似ています。
そのため「夜泣きが始まったのかしら」と思うママもいるかもしれませんが、ロタウイルスワクチンの副反応によって起こりうる症状であるということを頭に入れておく必要があります。
この症状に合わせて、いちごゼリー状の血液が便に混じった場合は一刻も早く病院へ行きましょう。
処置が遅れると、開腹手術や、命の危険にさらされる危険性もあります。
便に変化が見られなくても、ママが「いつもと違う」「何かおかしい」と思ったら、病院へ相談するようにしてください。
まとめ
生後2ヶ月にもなると、赤ちゃんによっては夜泣きもなく、夜間授乳も1回で済んでいるという子もいます。
周りに同じくらいの月齢の子がいてそのような話を聞くと、ついわが子と比べて焦ってしまうママもいるかもしれません。
しかし、赤ちゃんの睡眠は個人差が非常に大きいものです。
他人と比べるのではなく、わが子の個性として受け入れてあげられるようにしましょう。
とはいえ、睡眠以外にも、赤ちゃんの体重や身長、運動や情緒面での発達など、様々な面でつい他人と比べ、悩んでしまうかもしれません。
そんな時は、赤ちゃんがお腹にいた時のこと、生まれてきてくれた日のことを思い出してみてください。
そんなことはどうでも良くなるくらい、目の前にいるわが子がとてもいとおしく感じられますよ。