生後2ヶ月の赤ちゃんの絵本選びは?
生後2ヶ月の赤ちゃんは、まだ首がしっかりとはすわっていないものの、だんだんしっかりしてきて、周りを見回すことができるようになります。
新生児の時よりもぐんと視界が広がり、視力も少しずつ発達して、さまざまなものに興味を持ち始めるでしょう。
聞いたり見たりしようとする意欲も育ち始めますが、まだ絵本を読み聞かせても、その内容を理解することは難しいです。
そんな生後2ヶ月の赤ちゃんには、絵本に興味を持ってもらうことを意識した絵本選びをしてみましょう。
【ポイント①カラフルな色で大き目の絵の絵本を選ぶ】
視力がまだ発達していないので、色や形のはっきりした絵本がおすすめです。
赤、青、黄色など原色が使われた絵本や、ページいっぱいに大きくイラストが描かれた絵本がいいでしょう。
【ポイント②擬音がある絵本を選ぶ】
少しずつ赤ちゃんも喃語、クーイングと言って「あー」「うー」と言葉を話す練習を始めることもあります。
自分自身でも声を出す中で、周りの音やママの声にも興味を惹かれる時期です。
ママやパパが絵本を読み聞かせをする時にも繰り返し言葉や擬音があると、赤ちゃんへの刺激につながるでしょう。
0歳児向けの絵本には、「キラキラ」「モグモグ」などの繰り返し言葉や「ザーザー」「コロコロ」などの擬音がいっぱい出てくるので、お気に入りの絵本を見つけてみてください。
【ポイント③薄手の紙の絵本でもOK】
ページが薄い紙でできている絵本でも、この時期の赤ちゃんならまだ自分の力でビリビリ破くことができないので、厚紙の絵本でなくても大丈夫です。
生後2ヶ月の赤ちゃんにおすすめの絵本
それでは、実際に生後2ヶ月の赤ちゃんにおすすめの絵本をご紹介していきます。
【おすすめ絵本①「じゃあじゃあびりびり」】
作・絵/ まつい のりこ
偕成社
赤ちゃんへの最初の1冊に選ぶママも多い人気の絵本です。
水が「じゃあじゃあ」、踏切が「かんかん」など、擬音が豊富に使われていて、2ヶ月の赤ちゃんにぴったりの絵本です。
カラフルで優しい線のちぎり絵も目を楽しませてくれます。
【おすすめ絵本②「ぴょーん」】
作・絵/まつおか たつひで
ポプラ社
カエルもトビウオも私もみんなでジャンプ!
ページをめくるたびにさまざまな「ぴょーん!」が出てきて楽しくなる絵本です。
横ではなく、絵本を縦向きにして下から上へページをめくるので読み聞かせがしやすいのもポイントです。
ママやパパが「ぴょーん」と声に出してあげると赤ちゃんも大喜び。
もう少し大きくなると、次はどんな「ぴょーん!」が出てくるかな?と赤ちゃんの想像力や好奇心の発達を促しながら絵本を読み聞かせてあげましょう。
【おすすめ絵本③「もこもこもこ」】
作/谷川 俊太郎
絵/元永 定正
文研出版
大判で薄手の紙の絵本ですが、生後2ヶ月の赤ちゃんなら破られる心配もなく、安心して読み聞かせることができます。
絵本いっぱいに描かれた色のコントラストがきれいなので、赤ちゃんの美的センスも養ってくれるかもしれません。
「もこもこもこ」などと、擬音が豊富なので赤ちゃんもいつの間にか引き込まれる絵本となるでしょう。
【おすすめ絵本④「カニツンツン(こどものとも傑作集)」】
作/金関 寿夫
絵/元永 定正
福音館書店
こちらも、抽象的な絵に不思議な言葉という組み合わせの絵本です。
「カニツンツン ビイツンツン」など、上にご紹介した「もこもこもこ」よりも、ユーモラスな響きの言葉も多く、親子でつい笑顔になってしまうかも。
大きくなってからも、この不思議な言葉を面白がって繰り返し読んでくれるかもしれませんね。
【おすすめ絵本⑤「ブルーナの0歳からの本」シリーズ】
作/ディック・ブルーナ
講談社
かわいいうさぎのミッフィーは見たことがあるという方も多いと思います。
芸術性の高さからも人気の高いディック・ブルーナの絵本の中でも、このシリーズは特に0歳児におすすめです。
カラフルで力強い線で、ミッフィーや身近な食べ物、おもちゃなどが描かれています。
文字はないので、絵本を読み聞かせるというよりは、「これはボールだね」などと親子のコミュニケーションを通じて楽しみましょう。
厚手の紙で屏風状になっている絵本なのでもう少し大きくなったらおもちゃ代わりに遊ぶこともできますよ。
生後2ヶ月の赤ちゃんと絵本を楽しむには
生後2ヶ月の赤ちゃんと絵本を楽しむためのコツにはどんなものがあるでしょうか。
【コツ①絵本に合わせて手足を一緒に動かしてみる】
生後2ヶ月の赤ちゃんは、手や足を上手に動かせるようになってきます。
リズムに合わせてダンス、というのはまだ先の話ですが、リズミカルな言葉のある絵本なら、ママやパパが言葉かけに合わせて赤ちゃんの足や手をやさしく動かしてあげるのも良い刺激になります。
【コツ②絵本の読み聞かせに合わせて赤ちゃんに触れてみる】
生後2ヶ月の赤ちゃんは、絵本の読み聞かせの声や意味を楽しむということはまだ難しいと思います。
ママやパパが赤ちゃんの横に絵本を広げ、読みながら赤ちゃんにボディタッチをしてみると楽しい遊びになりますよ。
絵本が親子のコミュニケーションツールになるなんて素敵ですね。
【コツ③絵本に赤ちゃんが興味を示さなくてもOK】
この時期の赤ちゃんは、まだ絵本や読み聞かせを集中して楽しむことは難しいこともあります。
最初から最後まできちんと絵本を読むよりは、どこかの絵や音を一緒に楽しむということを目的としましょう。
生後2ヶ月の赤ちゃんと絵本を楽しもう
生後2ヶ月の赤ちゃんは少しずつ、絵本の絵や音を楽しむことができるようになってきます。
まだ絵本への反応が少ないかもしれませんが、パパやママが絵本を読み聞かせてくれる声は赤ちゃんの成長にもつながると思います。
楽しい絵や音の絵本をたくさん選んであげてくださいね。