生後3ヶ月のママが抱える授乳の悩み

生後3ヶ月のママが抱える授乳の悩み

生後3ヶ月の赤ちゃんの体重は、生まれた時に比べ約2倍。

体全体がふっくらしてきて、赤ちゃんらしい体型になってくる時期です。

少しずつ首もすわりはじめ、抱っこもしやすくなるでしょう。

 

生後3ヶ月の赤ちゃんの授乳回数の目安は、母乳や混合なら約6~8回、ミルクのみなら5~6回程度です。

もちろん目安通りにならなくても問題ないのですが、少しでも違うとママは気になってしまいますよね。

 

回数だけにとどまらず、授乳の悩みは赤ちゃんを育てるママにつきものです。

そこで今回は、生後3ヶ月の赤ちゃんのママが抱える、授乳の悩みについてご紹介します。

 

悩み1.母乳やミルクを飲む量が減った

赤ちゃんが生後3ヶ月を過ぎた頃、あまり母乳やミルクを飲まなくなった、と悩むママが増えるようです。

特にミルク育児の場合、飲んだ量がはっきりとわかるため、余計に心配になるでしょう。

 

この時期、完ミなら1回あたりの量の目安は160~200㎖です。

しかし毎回残して160㎖に満たないと、気になってしまいますよね。

 

 

【対策】

生後3ヶ月の赤ちゃんの、母乳やミルクを飲む量が減った原因のひとつとして考えられるのが、満腹中枢の発達です。

生まれたばかりの赤ちゃんには、まだ「お腹がいっぱい」という感覚がありません。

しかし生後3ヶ月になると、満腹中枢が発達しだし、自分の適量を把握できるようになるのです。

 

小食だったり食欲旺盛だったりと、飲む量や回数に個性が出てくるのもこの時期。

体調不良や体重の減少がなく、ご機嫌に過ごせていれば、特に問題ないことが多いでしょう。

1回に飲む量が少ない場合、量ではなく回数を増やしてみるのも方法のひとつです。

 

悩み2.母乳を嫌がる

「母乳を嫌がり、ミルクばかり飲みたがる」というのも、生後3ヶ月の赤ちゃんのママにはよくある悩みです。

ミルクは喜んで飲むのに、母乳をあげようとすると泣いて嫌がられると、悲しくなってしまいますよね。

 

 

【対策】

母乳を嫌がる場合、赤ちゃんが乳頭混乱を起こしている可能性があります。

乳頭混乱が起きる原因は、今のところ解明されていません。

しかし「母乳と哺乳瓶の違い」に気づいた赤ちゃんが、母乳よりミルクを好むようになる、という考えがあります。

 

〈吸う際の力の違い〉

赤ちゃんがおっぱいを吸うには、多くの筋肉と舌の運動が必要であり、意外に疲れるもの。

反対に哺乳瓶の乳首は、少しの力で簡単にミルクが出るつくりになっています。

そのため力を使わなくても簡単に飲める哺乳瓶に慣れてしまうと、おっぱいを嫌がってしまうようです。

 

〈出方の違い〉

吸ってからすぐにミルクが出る哺乳瓶に比べ、母乳は吸い始めて数分後、射乳反射が起きてから母乳が出ます。

お腹が空いている時にすぐに出てこないため、赤ちゃんはすぐに出てくるミルクを好んでしまう場合も。

 

〈味や感触などの違い〉

おっぱいと哺乳瓶では、感触もにおいも違います。

また母乳よりもミルクの味が好き、ということも考えられるでしょう。

哺乳瓶での授乳が続くと、おっぱいの味や感触を嫌がることもあるようです。

 

乳頭混乱への対処法は、以下のようなものがあります。

 

・お腹が空いて泣く前、落ち着いている時に母乳をあげる

・哺乳瓶以外(スプーンやカップなど)であげる

・哺乳瓶の乳首を、母乳の飲み方に近いものに変える

・搾乳をして母乳の分泌を良くする

・抱き方を変えてみる

 

原因はひとつではないことも考えられるため、さまざまな方法を根気よく試してみましょう。

 

悩み3.出かけづらい

少しずつ授乳の間隔が空いてきたとはいえ、生後3ヶ月の赤ちゃんは、3~4時間に1回の授乳が必要です。

母乳の場合は、もっと頻繁に授乳をしている赤ちゃんもいるでしょう。

 

まだまだ頻繁に授乳が必要な月齢の時は、出かけるタイミングについても悩みがち。

「買い物に行きたいのに、もうすぐ授乳の時間」「大丈夫だと思って少し出かけたら、お腹が空いて泣きだしてしまった」ということもあるでしょう。

授乳がある時期は、出かけづらいと感じるママも多いかもしれませんね。

ミルクだと荷物も多く、余計に悩みがちです。

 

 

【対策】

まずは、出かける前にはたっぷりと授乳をしておきましょう。

短時間なら授乳時間を把握して逆算し、できるだけ授乳タイムとかぶらないように出かける方法もあります。

また授乳室がある施設やお店も多くなってきているので、授乳ができる場所を調べておくと便利です。

 

母乳のメリットは、ママさえいれば授乳できること。

出先でも授乳ができるように、授乳ケープやおくるみ、ブランケットを必ず持ち歩くと良いですよ。

 

ミルクの場合、少しでも荷物を少なくするのがポイントです。

調乳用のお湯や、ウォーターサーバーを用意している授乳室もあるので、できるだけ利用しましょう。

そのまま飲める液体ミルクや、使い捨ての哺乳瓶といった便利グッズもありますよ。

 

まとめ

赤ちゃんが生後3ヶ月になると、お世話にも慣れてきますよね。

しかしその反面、ママの疲れも出てくる時期です。

ママが笑顔でいるには、きちんと休息をとることが大切。

つらい時にはパパにお世話を代わってもらい、頑張っている自分をしっかりと甘やかしてくださいね。

この記事を書いたライター

中岡ゆり
中岡ゆり

5歳と2歳の男の子を育児中のママライター。ワンオペの毎日は大変ですが、バタバタと賑やかに過ごしています。 現在はパートをしながら、在宅ライターとしても活動中。ちょっとしたことで不安になり、心配していた0歳児育児。 同じように悩むママたちが、今しかない赤ちゃんとの貴重な時間を安心して楽しめるきっかけになるような記事をお届けしたいと思います。

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