赤ちゃんが歩く時期
つかまり立ちや伝い歩きが上手になってきた赤ちゃん。
そろそろ歩き始めるのかなと、ママは心待ちにしていることでしょう。
赤ちゃんが歩く時期は、1歳前後です。
この時期には大きく個人差があり、生後10ヶ月頃やもっと早い時期に歩き始めたという赤ちゃんもいれば、最初の一歩を踏み出したのが1歳半を過ぎた時期だというマイペースな赤ちゃんもいます。
1歳前後という時期はあくまで目安として、ママはゆったりとした気持ちで赤ちゃんの成長を待ちたいですね。
赤ちゃんが歩くようになるまで
多くの赤ちゃんは生後8ヶ月頃からはいはいを始め、歩き始めるための足腰の力を付けます。
やがて、つかまり立ちでたっちの時のバランスのとり方を知り、伝い歩きで足の使い方を身に付けます。
手を放して立てるようになると、最初の一歩を踏み出すまでもう少しです。
中にはこの行程をあっという間に習得したり飛ばして、感覚で歩いてしまう赤ちゃんもいて、ママを驚かせてしまうこともあるようです。
しかし、初めての「あんよ」を見逃してはもったいないですから、歩きはじめまでの段階を、日々の成長のなかで捉えておくといいかもしれません。
赤ちゃんが歩き始めたら気を付けたいこと
赤ちゃんが歩き始めた時のために、気を付けたいポイントを押さえておきましょう。
【部屋の環境を整える】
歩き始めた赤ちゃんは、あっという間に行動範囲が広がります。
これまでも部屋の環境には気を付けてきたとは思いますが、今一度確認してみましょう。
・転倒した時にぶつけそうな角は保護されているか
・歩行の邪魔になるものはないか
・足元に踏んだら痛そうなおもちゃは散らかっていないか
・赤ちゃんの手の届くところに危険なものはないか
・ベビーゲートはきちんと固定されているか
など、気を付けてみてください。
余裕があれば家具の配置などを見直し、赤ちゃんが歩くスペースを確保してあげましょう。
【室内用の靴を用意】
赤ちゃんが歩けるようになるとファーストシューズを用意しますが、外で履くものの他にも、室内用の靴を用意して歩く練習をしておくといいですよ。
柔らかい素材で通気性が良く、足の裏に滑り止めがついているものを選びましょう。
【手は繋がない】
赤ちゃんが歩き始めると、パパやママは手を繋いで歩くことに憧れますよね。
しかし、歩行が慣れていないうちに手を繋ごうとすると、赤ちゃんが転びそうになった時に腕を無理やり引っ張ったり、赤ちゃんが歩くことに集中できなくなってしまいます。
赤ちゃんがある程度上手に歩けるようになってから手は繋ぐようにし、しばらくは歩くことを楽しませてあげましょう。
なお、お散歩の道路やお出かけ先で赤ちゃんが一人で歩くのは、危険が伴います。
家や芝生の公園などで歩くことに慣れ、手を繋げるようになってから歩くようにしてください。
歩くのが早くても(遅くても)大丈夫?
1歳前後で歩き始める赤ちゃんですが、あまりに早い・遅いと、ママは心配になるかと思います。
気を付けることはあるのでしょうか。
【歩き始めが早い場合】
はいはいをしっかり行うことで腕や体感が鍛えられると言われているので、あまりにもはいはいの時期が短いと、赤ちゃんの体に負担なのではないのか?と不安になるママもいるでしょう。しかし、だからと言って無理やり赤ちゃんが歩こうとしているのを止めさせようとはしなくて大丈夫です。
赤ちゃんの骨格がしっかり整ったから歩けるようになったんだと思って、成長を喜んでくださいね。
また、歩き始めが早いと、ママも嬉しくなってつい歩行の練習を進めたくなると思いますが、赤ちゃんを無理に立たせたり歩かせるようなことはせず、赤ちゃんのペースで歩行を楽しめるよう見守っていってあげてください。
【歩き始めが遅い場合】
歩き始めが遅いことも、多くは赤ちゃんの性格や成長の個人差によるものです。
1歳を過ぎても歩かないからといって焦らず、はいはいの時期を楽しんでいる赤ちゃんを見守っていきましょう。
とはいっても、赤ちゃんの成長が遅いと、ママが心配する気持ちも分かります。
1歳半健診でも歩き始めが見られないようでしたら、相談してみましょう。
体や知能の発達状態を総合的に見てもらい、専門家に判断してもらったり必要に応じて小児科医に診てもらいます。
【歩く練習をしてみる】
赤ちゃんが歩くのが遅いと、ママは心配になって歩く練習をさせたくなるかもしれません。
歩くのが遅いのも、赤ちゃんなりの発達のペースなので、無理に手を引いて歩かせて…という練習は必要ありません。
その代わり遊びの中で楽しみながら赤ちゃんの足腰を鍛えるというのは、取り入れていってもいいでしょう。
つかまり立ちをしている赤ちゃんをママが呼んで伝い歩きの練習をし、上手に来れたら抱きしめてあげましょう。赤ちゃんも達成感を感じられ、歩行が楽しいと感じてくれるかもしれません。
赤ちゃんの歩き始めを見守ろう
赤ちゃんによって成長に個人差はあるものの、いつかは歩く時がやってきます。
周りの赤ちゃんと比べることなく、我が子の成長ペースで歩く日を待ちましょう。
「もうすぐ歩きそうかな?」と思ったら、最初の一歩は見逃さないよう見守っていきたいですね。