家の中での注意点
生後3ヶ月になると、そろそろ首がすわり始める赤ちゃんが増えてきます。 しかしまだ不安定なため、突然頭がぐらついて赤ちゃんが頭をぶつけても大きなケガをしないように、家具の角にクッションガードを取り付け安全対策をしましょう。
また、抱っこの際は、後頭部を片手で支えるなどして、頭がぶつからないように気を付けてください。 赤ちゃんの中には手足を活発に動かし始める子もいます。 ソファーなどに寝かせるときは、頭が背もたれ側にくるように、大人がソファに座る時にお尻と膝を線でつないだときと並行になるように、赤ちゃんを寝かせましょう。
傾斜があったり、ちょっとしたタイミングが合ったりすると、突然寝返りをし落ちることがあるからです。 この頃は、近くにあるおもちゃを手でつかめるようになり、なんでも口に入れてしまう時期です。 おもちゃの部品や乾電池、ごみなどの誤飲に注意が必要です。併せて、口に入れても安全なおもちゃを選んだり、おもちゃが壊れて部品が外れかかっていないかなど、注意するようにしましょう。
外出の際の注意点
生後3ヶ月になると、ママの体調も良くなり、育児にも慣れてきたころでしょう。気候の良い日は、赤ちゃんとママの気分転換のために、少し外出をしてみるのがおすすめです。赤ちゃんの五感を刺激して、成長にも良い影響を与えます。
しかし、あまり長時間の外出は、まだ体力のない赤ちゃんに負担となってしまいますので、最初は短い時間からはじめ、徐々に時間を長くして慣らすようにしましょう。
できるだけ、暖かく、過ごしやすい時間帯を選び、人混みを避けてお散歩します。熱中症対策や防寒対策など、季節によって服装にも気をつけます。 日中にお散歩することで、赤ちゃんも疲れますので、夜にぐっすりと寝てくれるようになるでしょう。
寝つきが悪い・夜間に頻繫に起きてしまうという赤ちゃんは、無理のない範囲で外出をし、生活リズムを作っていくと良いです。
黄昏泣き
生後3ヶ月前後の赤ちゃんでよくあるのが「黄昏泣き(たそがれなき)」です。 黄昏泣きとは、夕方や夜になると理由もなく泣きだすことを言います。「3ヶ月コリック」や「夕暮れ泣き」とも言います。
原因は、周囲の明るさの違いを感じたため・情緒面の発達によるものと言われており、病気ではありません。黄昏泣きのときは何をしても泣きやまないので、自然に泣きやむのを待ちます。そのうち泣きやむか、他のことに興味がうつり、泣かなくなるでしょう。
ママとしては困ってしまいますが、成長の過程だと理解し、家事などの時間を工夫をして抱っこや添い寝に付き合ってあげましょう。一般的には、生後5ヶ月頃になると落ち着いてくるといわれていますが、個人差もあるため、赤ちゃんによっては1歳近くまで続く子もいるようです。
とはいえ、赤ちゃんが泣き止まないとママも家族も不安になるし、疲れてしまいます。不安で仕方ない時、疲れて家族が眠れない時、何もないのに突然涙が出てしまうときなどは、かかりつけ医や自治体の児童センターなどで相談してみると良いでしょう。