赤ちゃんの指しゃぶりが気になる…
赤ちゃんの愛らしいしぐさの1つに指しゃぶりがあります。
お腹の中にいる時から指しゃぶりの様なしぐさをしている子もいます。
しかし、赤ちゃんの指しゃぶりには昔から「愛情が足りていないから」とか「指しゃぶりをすると歯並びが悪くなる」など、ネガティブなイメージが多いもの。
そのため、赤ちゃんが指しゃぶりを始めたら、気になって仕方ないというママもいるのではないでしょうか。
そこで今回は、赤ちゃんの指しゃぶりの原因について詳しくまとめてみました。
愛らしいしぐさを大切にできる様に、指しゃぶりについて詳しく知っておきましょう。
赤ちゃんが指しゃぶりをする原因は?
赤ちゃんが指しゃぶりをする原因は「吸てつ反応」という全ての赤ちゃんが持っている本能にあります。
よって、指しゃぶりをするのは赤ちゃんにとってはごく自然なことと言えます。
赤ちゃんは生まれてから生きていく為にママのおっぱいを吸って母乳を飲んだり、ミルクを飲むために哺乳瓶を吸います。
この「吸う」という行為は、赤ちゃんにとって生きていく上で必要不可欠な行為。
そのため、指しゃぶりをしているからと言って、一概に悪いことだとも言い切れないというわけです。
他にも以下のような理由で指しゃぶりをしているのではないかと言われています。
【①固形物を口にする練習】
赤ちゃんは生まれてすぐ、大人と同じ食事ができるわけではありません。
ママのおっぱいやミルクを飲むといった、水分補給から始まります。
そこから、水分量の多い柔らかい離乳食にシフトしていくのですが、赤ちゃんが指しゃぶりをするのは、口に異物が入るということに慣れる為でもあると言われています。
自分の指を入れることで、固形物が口に入る感覚に慣れ、親指だけでなく他の指も一緒に入れてみるといった練習を始めます。
ただ、指をしゃぶっているだけでなく、ステップアップの為の練習も兼ねているのです。
【②脳の発達】
赤ちゃんは生まれてすぐに指しゃぶりのしぐさを見せることがあります。
生後2週間あまりで指しゃぶりをしている場合は、脳の発達が順調に行われている証拠です。
自分の意志で体を動かせると認識し、自らの意志で指を口に持って行くという動作ができる様になっているからです。
こうして指しゃぶりをする事で、さらに脳の発達が促されます。
この頃は親指だけでなく、人差し指をしゃぶってみたり、いろんな指を口に持って行くこともあります。
【③空腹を紛らわす為】
赤ちゃんは泣くことで自分の要求を訴えるのですが、空腹の場合は自分の指をしゃぶることで満足感を得ることがあります。
この場合は、お腹がすいていても泣かないので、ミルクをあげた後にすぐ指をしゃぶるしぐさがあった場合には、少し多めにあげて様子をみてみましょう。
ただ、指しゃぶりが空腹を紛らわせる為だけの行為ではないので、必ずしもミルクが足りないわけではありません。
神経質にならない様にしましょう。
もし母乳の量など他に気になる点がある場合には、一度医師に相談して下さいね。
【④リラックスする為】
指しゃぶりは、赤ちゃんが自分自身を落ち着かせる為に行う行為でもあります。
特に、生後3週間の赤ちゃんはリラックスしたい時に自分の指をしゃぶったり、ママの指をしゃぶることがあります。
自分の身を自分で守る行為でもあるので、指しゃぶりをしている時は温かく見守ってあげましょう。
指しゃぶりはいつからいつまで?
赤ちゃんの指しゃぶりが見られるのは、多くの場合は生後2ヶ月になった頃からと言われています。
これは、生まれてからだんだん動きが活発になってくる事に伴っており、動いた拍子に指が口に触れたことがきっかけで、指をしゃぶる様になるのだそうです。
自分の意志で体を動かす事ができ、自分の体の一部であるという認識をし始める時期でもありますね。
この為、指しゃぶりをする子とそうでない子がいるのは、偶然指が口元に触れたか触れなかったか、きっかけがあったかどうかの違いとも考えられています。
このように、ねんね期の赤ちゃんではよく見られる指しゃぶりですが、赤ちゃんがはいはいをしたり、つかまり立ちができるようになると、体を支える為に手を使うので、自然と指しゃぶりの回数が減っていくようになります。
さらに、ひとり歩きが上手になって外への興味が出てくることで、指しゃぶりが少なくなるでしょう。
一般的に3歳くらいを目途に、指しゃぶりが卒業できていれば問題ありません。
もし、3歳を過ぎてもまだ指しゃぶりを頻繁にするようであれば、1度かかりつけ医に相談してみると良いでしょう。
まとめ
指しゃぶりをする行為そのものは、赤ちゃんにとってごく自然な行為でもありますので、無理やりやめさせようとしたり、過剰に心配したりする必要はありません。
おっぱいから赤ちゃんが自然に離れていくように、成長とともに指しゃぶりの頻度も少なくなっていきます。
指しゃぶり自体に神経質になるのではなく、原因を理解し、赤ちゃんの気持ちに寄り添ってあげるようにしたいですね。